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現在持っているラジオの一覧

ラジオ収集癖は東日本大震災がきっかけ

SONYのポケットラジオSRF-R356を修理したので、この機会に手持ちラジオを一通り棚卸ししてみることにする。

僕は小学生の頃にBCL少年だったし、中学高校時代は深夜放送なども聴いていたので(それほどのヘビーリスナーではない)、ラジオ初心者というわけではない。それでもだんだんラジオは聴かなくなって、家の中からもラジオが消えていったのだが、2011年の東日本大震災をきっかけにラジオ熱がぶり返した。

大震災の起きた3月11日当日、家族で出かけていたららぽーと豊洲から、当時住んでいた亀戸まで歩いて帰宅した。その途中、小さなポケットラジオから流れるニュース番組に、人が群がっている様子を何ヵ所かで見かけた。ラジオなんてまったく古くさいものだと思っていたが、意外にも災害時などには情報インフラとして強靱な力を発揮するのだ。

そんなことがきっかけで「ラジオを買わねば」とラジオを買ったら、それがきっかけでどんどん台数が増えてしまった。以下のラジオはほとんどが震災後に購入したものだが、調べてみるとそれ以前から持っているラジオもないわけではない。

だったら震災後に、わざわざ苦労して高いラジオを買う必要なかったじゃんね〜。

SONY ICF-A101

据え置き型のホームラジオ。付属のパンチカードを挿入することで、地域ごとの放送局がボタンひとつで選局できるようになる。とても便利で、受信感度も良く音もいい。そんなこともあって、今でも一番利用しているラジオになっている。

カードに登録されていない放送局も本体に3局まで登録可能だが、ワイドFMに非対応なので、国内AM民放局のFMサイマル放送を受信することはできない。しかしこのことを除けば良いラジオだと思う。今でも中古で5,000円ぐらいで買えるはずだ。

(後継機種を期待する人もいたと思うけど、出ませんでしたね。)

前機種のICF-A100Vはテレビの音声が1ch〜12chまで聴けるという製品だったが、テレビが地デジになってアナログ放送が終了になったので、この機能は使えなくなってしまった。それ以外はスタイリングも機能もほぼ同じ。発売時期を考えると、デザイナーや製作チームの意図をより反映しているのは前機種のICF-A100Vなのかもしれない。

このラジオはAC電源コードからの給電もできるが、雑音が入りやすくなるという話もあるので、僕は乾電池で利用している。そうこうしているうちに、電源コードは引っ越しなどで紛失してしまったようだ。

2024/01/20追記
部屋の中を探したらAC電源コードが見つかった。

SONY ICF-EX5MK2

「AM最強感度」と評価が高かったSONYのベストセラーラジオ。ホームラジオだが、ショルダーストラップも付いているので、一応はポータブル型ということなのだろう。大型のディスプレイに各地域のAM放送局の受信帯がプリントしてあって、これを手掛かりにしてチューニングする。

AM/FMのほかにラジオNIKKEIも受信出来るので、場外馬券場の近くでは、このラジオでレース実況を聞きながら酒飲んでるおじさんたちをよく見かけた。ラジオNIKKEIは短波放送なので(昔は日本短波放送という局名だった)、ロッドアンテナが長い。これはFM受信にも効果を発揮する。スピーカーも大きいし、音もいい。

AC電源からの給電も可能だが、電源は別売になっている。基本は電池なのだ。

前機種であるICF-EX5の時代から数十年間売られ続けたベストセラーでロングセラーだが、残念ながら現在は生産中止になっている。中古でも結構いい値段がするようです。15,000〜20,000円ぐらいかな。でも、AM/FM受信だけなら、正直他のラジオでもいいと思うけどなぁ……。

ある種のブランド価値を持っている国産の「名機」なのでしょう。

2024/01/20追記
このラジオの純正電源アダプターは、既に販売が終了になっている。購入するなら他者の同等品を探す必要があるが、オーム電機のAV-DR6005Nが使えるようだ。

SONY ICF-M260

これは大震災前よりずっと前に買いました。SONYの「名機」とされているラジオですが、あくまでも発売時点での名機であって、今はどうなんでしょう……。

基本的に放送局の周波数を自分でセットしておいて、ボタン選局していくことになります。ここでセットできるのは、FMが5局、AMが10局です。ワイドFMには非対応。しかしワイドFMによるAM局のサイマル放送がない時代でも、東京だとFM5局はちょっと少ないと思ったな。

でもラジオが好きで日常的に聴いている人なら、たぶん聴取する番組などが決まっていると思うので、このぐらいでも十分なのかもしれない。非常用のラジオとしても十分に使えるはず。

僕は本体から電池を抜いた上で、交換用電池と一緒にジッパー容器に入れて保管してます。

SONY SRF-M98

「ライターサイズ」を売りにした、ポケットサイズのイヤホン専用ステレオラジオ。FM/AMを各7局ずつプリセットしておけば、ポケットの中でも手探りで選局できる。ワイドFMにも対応。

一時期すごく使っていたラジオだが、電池交換時にプリセット情報がすべて消えてしまうのが不便。しばらく使わずにいて久しぶりに使おうとすると、またゼロから放送局の割り当て作業をしなければならないのだ。

日常的に使っているならそうした手間もさして気にならないのかもしれないが、使用頻度が下がると、いざ使おうとするたびに放送局のプリセットをしなければならない。

電車や地下鉄移動がメインだと、ポータブルラジオというのは使わなくなってしまうのです。

ネットラジオの「radiko」やNHKのラジオアプリが出できたことで、このラジオについては何となくお役後免になってしまった。

それでも非常用のラジオとして、電池を抜いた本体、予備電池1本、イヤホンと一緒に、ジッパー容器に入れて保管してある。

SONY ICF-51

AM/FM2バンドの小型ポータブルラジオ。軽くて小さいので、ワイシャツはさすがに無理でも、ジャケットやオーバーのポケットには入りそうなサイズ。アナログ選局で、ワイドFMにも対応。シンプルでプリミティブな機能ではあるが、感度もいいし、スピーカーの音もさほど悪くない。

これはもう家の中に何台もラジオがある中で、調子に乗って買ってしまったラジオのひとつ。じつはほとんど使う機会がなかったのだが、非常用ラジオとして電池と一緒にジッパー容器に入れて保管している。

外部スピーカーがあって、そこからちゃんと聴くに堪える音が出るというのは安心感がある。

SONY SRF-R356

これはまだSONYから販売中のポケットラジオ。AM/FMの2チャンネルで、当然ワイドFMにも対応。全国の放送局周波数が本体に組み込まれていて、利用地域をセットすると、自動的にその地域で受信出来るラジオ局がボタンに割り振られる。液晶ディスプレイに、漢字仮名交じりで局名が表示されるのは便利。

本体には巻き取り式のイヤホンと小さなスピーカーが付いているが、どちらも音は貧弱。このイヤホンとスピーカーは、非常用だと割り切った方がいいと思う。

本体には外部出力のステレオミニプラグ端子が付いていて、ここにステレオイヤホンやヘッドホンをつなげば、FMのステレオ放送がちゃんとステレオで聴ける。イヤホンやヘッドホンの性能にもよるだろうが、これはかなり音がいいと思う。

巻き取り型イヤホンは一度断線してしまい、修理に3,300円かかった。本体が12,000円ぐらいだから、何度も修理していると本体価格を越えてしまう。このイヤホンを愛用している人も多いようだが、音質の問題もあることだし、僕は今後、必ず外部イヤホンを使うつもりでいる。

Panasonic RC-6166(番外編)

ずいぶん昔に手に入れた松下電器産業のクロックラジオ。AM/FMの2バンド対応で、AC電源で動作する。

単6電池も1個使うのだが、これは時計のバックアップ用。短時間の停電ならこれで時間がずれたりすることがない……はずなのだが、停電なんてめったにしないので、何年も放置しておくと電池が自然放電してダメになってしまう。

でもそれで困ることもあまりないのだけれど。

これは現在、時計としてのみ使っている。ラジオの感度がイマイチで選局の分離も悪く、音もよくないからだ。これは本体のAC電源から、電磁波ノイズが出ているんじゃなかろうか。

その他のラジオや今後のラジオ趣味について

ネットで評価の高いTECSUN PL-380という中華製DSPラジオを購入したことがあるのだが、これは音質にあまり満足できなかったのに加え、ある日突然故障して使えなくなった。

完全デジタルの製品というのは、少しずつ調子が悪くなるのではなく、ある日突然100%ダメになるのだ。修理するようなものでもないので、これはそのまま破棄してしまったはず。

他にも何台か中華製の安いDSPラジオを買ったが、どれも感度や音の面で満足できず処分してしまった。DSPラジオが合う人もいるのだろうが、僕はどうも相性が悪いようだ。

とはいえ、現在国際市場では中華製DSPラジオがメインだろう。国内で販売されているラジオも、国内メーカーの名前が付いていても、中身は中国製のOEMということが多い。上記のTECSUN PL-380も日本国内で売られているし、家電量販店やディスカントショップなどで売られているラジオの多くは、中華製ラジオだと思う。

手持ちのラジオはクロックラジオ以外ほとんどSONY製だが、国産メーカーでラジオを自社開発しているのは、SONYの他に、Panasonicと東芝が細々とラジオを作っているぐらいではないだろうか。(こうしたラジオも、生産工程は中国に委託している「Made in China」製品なのだが。)

僕の手持ちラジオがSONY製ばかりなのは、単にデザイン面での趣味の問題。同じようのポジションの製品でも、SONYの方がデザインがカッコイイように思えるからだ。Panasonicや東芝は、どうやらラジオを高齢者向けの製品だと思っているようで、デザインがお年寄りチック。なかなか食指が動かなかった。

でも最近はPanasonicのラジオがちょっと気になる。僕が年とってきたせいだろうか。

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