映画評|るろうに剣心 京都大火編

るろうに剣心 京都大火編
2014/06/23 ワーナー・ブラザース試写室

見どころ満載の実写版「るろうに剣心」完結編の前半

 明治11年春。幕末最強の刺客「人斬り抜刀斎」として幕府と戦ってきた緋村剣心は、東京神谷道場の居候として平和な日々を楽しんでいた。だがそこにやって来たのは、新政府の内務卿・大久保利通からの呼び出しだ。京都で新政府転覆の謀議があり、探索に向かった警官隊が全滅した。反政府勢力の首魁は、剣心と同じように討幕派の刺客として働いていた志々雄真実という男。新政府に裏切られて前進に大火傷を負った志々雄は、彼と同じように新政府に恨みを持つ者たちを集めて新たな内乱の火の手を挙げようとしていたのだ。「もはやお前しか頼れぬ」と言う大久保は、志々雄の放った刺客に倒された。剣心はひとり京都に向かい、その後を薫や左之助などが追う。そしてもうひとり、剣心をつけ狙うのは旧幕府の隠密御庭番衆だった四乃森蒼紫。剣心は京都で警視庁の斎藤一や元隠密御庭番京都探索方の面々と合流して、志々雄一派による京都炎上計画を阻止しようとする。

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