転位から塑性理論を理解すること -2-
多結晶構造を前提とした金属材料の塑性変形(結晶塑性)に必要不可欠な存在と言える「転位」について。いわゆる「線欠陥」に分類されますが、原子空孔や不純物原子のように実体的な欠陥ではなく、原子配列の局所的な乱れとして扱われます。
今回は「転位」について、物理現象(変形問題)と関連付けながら、どのような振る舞いがあるのかを見ていければと思います。
前回は初回でしたので、転位に関する物理的な見方について、複数の視点から整理してみました。
今回は転位の弾性論(材料力学では「弾性領域