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海外キャリアインタビュー:イアリング・インテリア販売

窮地に立たされ、その時に必死に頑張ったからこそ、自分の「好き」と「パッション」を突き詰めて、ビジネス化を実現。今でも、夢中になると、朝の2時まで作業を続けてしまうほど。大好きな週末マーケットでの販売を続けながら、小さなショップオープンに向けても準備中。

オーストラリア滞在歴は?
合計12年。

他海外の滞在歴は?
カナダ留学:1年半

英語力は?
渡豪前:小学校低学年の時に母が英語教室を家で開いていて、私も生徒として母の授業を受けてた。あと、母がよく洋楽を聞いていたので、小さい時から英語が身近にあった。

また、母の勧めでカナダにホームステイや留学をしていたので、渡豪前の英語力は日常会話が少し出来るかな?ってくらいにはなっていた。

現在:専門用語などはまだまだ分からないものもあるけど、オーストラリア英語にも慣れてきたので、日常会話程度なら心配はないかな。

ビザ取得の経緯は?
ワーホリビザ1年

→ 学生ビザ2年

→ フィアンセビザを日本から申請 

→ パースで結婚後パートナービザ 

→ 永住権

2007年にワーホリでGold Coast入り。

その前に、カナダ留学をしてからオーストラリアに来たので、アメリカ英語しか慣れていなかった私は、ゴールドコーストで聞いた初めてのオージー訛りの英語が全然分からず、来て早々ショックをウケたのを覚えている。笑 

「なんだこのLazyな話し方は!?文が全部くっついてる!?」と。笑 

オージースラングなんて更に分からん・・・笑 

サーファーズパラダイスの近くのシェアハウスに住んでみたけど、なんとなくラフ過ぎる生活が自分には合わず、当時私は勉強に専念したかったので、3ヶ月後すぐにMelbourneに移動。

Melbourneは3年間近く滞在。

1年のワーホリ後は、学生ビザに切り替え、TAFEでHospitality Managementを勉強。バイトは、イタリアンレストランで。

2年の学生ビザが切れてからは、日本に帰国。

帰国後すぐは、正社員として就職をする前に、スノボを完全マスターしたいという思いで、一度やってみたかった冬のリゾートバイトをやってみるとに。

北海道のニセコで、4ヶ月間ロッジに住み込みでアルバイトを。そしてその期間中に今のパース出身の旦那と出会う。

彼がオーストラリア帰国後も遠距離恋愛をしばらくした後、パートナービザを申請して、またオーストラリアに戻って来ることに。そしてパースに住んで現在9年目。

渡豪前は日本でどんな仕事を?
日本ではずっと接客業務を。

レストラン、ホテルのジムの受付やベルガール、アパレルなどなど。

オーストラリアに来るきっかけは?
カナダ留学で、日本とはまた違った生活スタイルや人のフレンドリーさの心地良さを味わったことがきっかけ。

日本帰国後は逆チャーショックを受け、英語圏で働いていみたいという想いが強くる。カナダはもう経験したことがあるので、次は同じくワーホリビザがあり、英語圏であるオーストラリアに決めた。

オーストラリアではこれまでどんな仕事を?
メルボルンではイタリアンレストランでウエイトレスを。そこでは、マネージャーが辞めてしまった時、当時私がウエイトレスの中で1番長く働いていたため、自動的にマネージャーの仕事を任されるように。仕事内容は、レジ管理、発注、ウエイトレスのシフト作り、教育係、バリスタ、ピザ作り(笑)、と色々。笑

パースでは、日本食レストランでウエイトレスをしたり、ローカルのフレッシュマーケットのスーパーバイザーをしたり。掛け持ちしていた時期は、朝7時から午後4時までマーケットで働き、その後すぐ午後5時から夜10時までジャパレスで働く、という生活を🙈

当時は、家を建てるために土地購入してたので、お金を貯めるためと、子供ができる前に!と頑張っていた。

自分のビジネスを始めたきっかけは?
小さい時から、芸術肌の母がが作る、陶芸、油絵、水彩画、パッチワークなどの作品を目にしていた。

また、父は建築家だった影響もあり、インテリアデザインとかもやってみたいかも?って少し思った時期も。 

なので、今の私のビジネスは確実に両親からの影響だな、と思っている。

一つめのビジネスは、ROBIN DIY Home Decor。

マクラメやドライフラワーを使ったリースの壁掛けを作ったり、家具のmakeoverをしたり、自分の家のBefore and Afterを紹介したりしている。こっちは父の影響が大きいかも。

小さい時から工作の授業が大好きで、特に椅子を作ったり、電動ノコギリで木のパズルを作ったりする木を使った作業が好きだった。その頃から、将来、木を使って色々な物が作れたら楽しいだろうなぁーと漠然と思っていたのは、今でも覚えている。

もう一つのビジネスは、ROBIN Handmade Clay Earrings。

パースに住み始めてから、ハンドメイド作品を売っているマーケットを良く行くうちに、いつしか「私も自分の作品をマーケットに出店してみたい」と思うように。

オージーの女の子が手作りイヤリングを付けてるのを見て、「かわいいし、私も作れそう!」と思ったのがきっかけ。まずはイヤリングから試してみようとPolymer Clayを使ったピアスを2018年頃から作り始めた。こっちは母の影響が大きいかな。

両方とも始めは趣味程度から入ったけど、本気でこの二つをビジネス化にしようと思ったきっかけは、7年ほど前に家を建てた時。

旦那が本業とは別でピアノを弾いていて、お家でコンサートを開きたいと言う夢があった。そこで、コンサート会場くらいにできる、かなり広さのあるお家を建てたものの、建てた後も色々とお金がかかり大変に。建てる前から、周りからは「家を建ててからが、色々お金がかかるぞー」って言われていたので、正にその通りになってしまった。

建てた当時は子供がまだ小さく、私は仕事に復帰するか否か悩んだ末、働く場合は子供のデイケアが一日$120くらいで、下手すると一日の労働分と同じくらいかかることもあり、私はしばらくフルタイム在宅ママとして子供達の面倒をみていた。

旦那は、マイホームを買ってから金銭面でプレッシャーを凄く感じるようになり、土日もメインビジネスとは別で、サイドビジネスも始めるように。ただ、疲労とストレスが溜まっているのが目に見えた。

そこで、自分の収入がないことの悔しさもあったし、家にいながらでも、少しでも金銭面で助けになれないかと考えるように。

そこから早速、「物づくりが好きだし、自然にある素材を使った物が好きだから」と、道端に落ちてる木々を拾ったり、あとオーストラリアでは粗大ゴミの時期は道脇に多くの家具などが捨てられているので、車を走らせながら道端に捨てられているまだまだ使えそうな家具を拾ったりして、まずは素材集め。アンティークやビンテージ家具が大好きな私は、特に粗大ゴミの日は楽しくてしょうがなかった。

色んな素材を拾っては、自分でリメイクして、またそれに新たな命を吹き込むの楽しみつつ、まずは自分の家に飾っていた。その様子をインスタなどでアップしていると、「私もそう言う家具欲しい!」や「うちの家具もリメイクして欲しい!」と言うメッセージをたくさんいただくように。

家具だけでなく、壁に飾る絵やデコレーションは買うと凄く高いので、自分でタペストリーを、お金をほとんどかけずに色々作っていた。 これも写真をアップしていくうちに、次々と「購入したい」というご連絡を頂き、本格的にDIY Home Decorの仕事も立ち上げることに。

マーケット出店の夢にも向かって、在庫を増やすために、毎日睡眠時間を3〜4時間まで削りながら作業。子供を寝かしつけた夜9時以後からが私の仕事の時間で、そこから朝1時や2時まで作業することがほとんど睡眠不足で私の体調も悪くなった時があったものの、「生活がかかっている」と思うと、そこまで頑張ってこれました!あと、睡眠不足になりながらも、無我夢中で楽しみながら作業していた自分がいて、改めて私は自分の手で何かを創り上げるのが心の底から好きなんだなぁっと実感。

実際にはじめてどう?
マーケット出店は月1か、できれば月2で実施中。

マーケットは実物を手に取って見えるので、たくさんのお客さんに気に入ってもらえる様子が目の前で見られるのは本当に嬉しい。あと、マーケットストールのディスプレイも自分で作っているので、お店を好きにデコレーションできるのも、マーケット出店の醍醐味の一つ。

マーケット出展に当たって、一番大変な事は、ストックをかなり作って持っていくことかな。

今も私のメインの作業時間は子供達を寝かしつけた後なので、夜はほぼ毎晩イヤリング作りでClayをオーブンで焼いている。楽しくて没頭していると、気づけば朝2時近くまで作業していることもよくある。とはいえ、身体を壊して何も出来なくなるのでは元も子もないので、最近はちゃんのセルフケアもしっかりするように心掛けている。

自分のパッションをビジネス化することが出来る日が来るとは、実はそれまで思いもしなかったことだった。特に海外で。

特にマーケット出店は、憧れつつも、実際出すとなったらお客様に私の商品をほんとに気に入ってくれて買ってもらえるのだろうか、お客様から色々質問攻めとかされたらどうしよう、などなど色々不安が実はあった。でも、出店前から心配してたって仕方がないので、まずはやってみる!と決心してからは、ワクワクドキドキで楽しみでしかなかった。

今では、マーケット出店が1番楽しい時間❣️一緒に出店する会場の仲間もみんなフレンドリーで、みんなで協力しながら出店をしているので、自然とその会場全体の雰囲気も素敵に。もちろん、来て下さるお客様も本当にいい人ばかり。

マーケット以外の販売では、オンラインマーケットのEtsyで販売中。これはマーケット販売と比べるとSlowだけど、マーケットやピックアップに来れない発送希望のお客様がメイン。最近はオーストラリア国内だけでなく、世界中からオーダーを頂くようにもなった。本当に嬉しい限りです。


今後の展望は?
今後も、マーケットは今まで通り月1か2でやって行きたい。

パースの冬は雨が降る日が多く、雨の日はマーケットが中止になるので、今考えているのは、自宅でイヤリングのワークショップを開くこと。

家に一応スタジオのスペースがあるので、そこに小さいなショップを近々オープンしたいな、と。今まさに、そのスペースのデコレーションをを色々しているところなので、お楽しみに❣️

もし渡豪前の自分にアドバイスができるなら、なんて伝えたい?
人生は長いようで短い。

なので、後悔だけはしないで生きて行って欲しい。少しでも、「私こんなことしてみたいなぁ」と思ったら、すぐ行動に移してみるべき。「いつか出来たらなぁ〜」では、現実化は程遠い。それで、「あ〜あの時にやってればなぁ」と後悔しちゃう。

今の私はそれを知っているので、直感を凄く大事にしている。

イヤリングのアイデアも、スタジオやインテリアのアイデアも、パッと頭に浮かんだらすぐノートに取ったり、すぐ作れそうな状況なら速攻作り始めるようにしている。

やりたい事があるけど、何からしていいか分からない、考えがまとまらない、という人なら、ノートなどにアウトプットしてみると明確になるので、ぜひやってみて欲しい。

自分の「好き」や「パッション」を信じて、自分が今いる環境や周りに支えられながら生活出来てることに感謝しつつ、今自分が出来る精一杯のことをやって、どんどんその夢を型にして行けたらいいなと思う。

Sayaka情報
⚫︎Instagram:@robin_handmade

⚫︎Facebook(Home Decor): ROBIN DIY Home Decor

⚫︎Facebook(Clay Earrings):ROBIN Handmade Clay Earrings

⚫︎Etsy Shop:Robin Clay Earrings

筆者M:これまで3カ国で働き(🇯🇵・🇨🇳・🇦🇺)、オーストラリアでは3社目、就労ビザ取得にも苦労し、人生迷子になって犬グルーミングの学校にも通ったことがあるけど、今は理想の会社でウェブ担当。英語就活のコンサルサービスはこちらまで

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