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003. 発音はネイティブと日本人のどちらからまなぶべき?

この記事は、Podcast、StandFMで配信した内容を読みやすく編集したものです。

今日は、英語の発音は英語のネイティブの先生と日本人の先生のどちらから学ぶのがいいのか、についてお話ししたいと思います。

皆さんはどう思われますか。そりゃあね、「英語ネイティブの先生の方がいいに決まってる」と思う方も多いと思います。

私は、大人になってからは日本人から学ぶのが効率がいいんじゃないかな、と思っています。なぜかというと、日本語話者が英語を発音する時にやりがちな癖を知っているからなんですね。なので、どこをどう変えればいいのか、というのを日本語で説明できるからです。

例えば、日本人がやりがちな発音の癖として、Rの子音がありますよね。「右」という単語 “Right”。これを「ライト」と、カタカナ発音で発音してしまう人は多いんですけれども、日本人の先生だとその日本語話者の癖を知っているので、”Right” の “R”が舌を口の中の天井にくっつけて発音しているというのがもう分かっているんですね。

ところが英語の発音では、“R” は下を口の中のどこにもつけないで発音しないといけない。この違いを分かっているので、「ライトの『ラ』を発音する時に舌が上にくっついてるのを、どこにもつけないで発音してみてください。」というような説明が言葉でできるんです。

もう一つの例をお話ししますと、「TH」。これも日本人が苦手な音の代表格ですよね。例えば “That”という単語があるとして、またこれもカタカナっぽく「ザット」と発音されている生徒さんがおられるとしたら、’za’ではなく、THの音(舌を上下の歯のの間に挟んで、息をシュッと出す音) の説明を言葉でできると思うんです。

もしそれが、日本語を知らない英語ネイティブの先生が説明するとどうなるでしょうか。これ、私も経験があるんですけれども、ただその発音を何度も何度も繰り返し見せてくれるんですね。生徒さんが先生の後で繰り返して、同じ発音ができるようになるまで何度も何度も繰り返してくれる。そういう指導方法ですよね。

日本語話者の癖ももちろんご存じないですし、日本人がどんな風にして「カタカナ発音」をしているというのをご存じないので、その違いがわからず、言葉で説明ができないんですよね。例えばさっきの “Right” の例で言いますと、舌が口の中の天井にくっついてしまっているので R の発音ができていないということをご存知ないので、言葉で説明をするのが難しいということです。

ところで、この「先生の後について繰り返す」練習なんですけれども、それで発音ができるようになればいいんですけれども、実際はなかなか難しいです。自分が先生と同じようにできているのか、というのもなかなか分かりにくいんですね。繰り返してもらっただけでできるようになってるんだったら、もうすでに発音できるようになってるはずですよね。でもそれができないから、言葉で「こうなってるのをこういう風に変えてください」というような指導をしてもらうのが、日本人にとっては一番効率がいいんじゃないかな、と私は思っています。

どうですか、英語ネイティブの先生から学んだことのある方は思い当たる節があるんじゃないかと思います。
ということで、発音は日本人の先生から学ぶのをおすすめします、というお話でした。

今日のお話はここまでです、今日もお聴きいただいてありがとうございました。

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