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001.発音よく話すことをはずかしがらない

この記事は、Podcast、StandFMで配信した内容を読みやすく編集したものです。


記念すべき最初のエピソードは何がいいかなと考えたんですが、 私は英語の発音コーチをしていますので、英語発音に関することをお話ししようと思います。
このチャンネルを聞いておられる方の中には 「英語の発音がなかなか良くなりません」 という方もおられると思うんですけれども、まずこれを意識しないと、今後いくら発音を勉強したり、練習してもなかなか向上しないなと思うことがあります。

それは、「発音よく話すことを恥ずかしがらない」ということです。
「発音よく英語の発音で話すことがちょっと恥ずかしいな」と思っている方は多いんじゃないかなと思うんですが、 例えばせっかく英語の発音を学んでも、一緒に話している人の中にカタカナ発音の人がいると、ついそのカタカナ発音になってしまう、もしくはカタカナ発音の人たちの中で、一人で英語の発音で話すのがちょっと恥ずかしいと思ったことないですか。

実は私もそうでした。もう小学生の頃までさかのぼるんですけれども、その頃、英語は中学校から習い始める必須科目に入ってたんですけれども、私はちょっと早めの小学3年生から近所の英語の先生に英語を習っていたので、中学に入る頃にはもう中学1年生の教科書はすべて終わっていたんですね。同時にネイティブの先生からも教わっていました。で、中学に上がって英語の時間に当てられて、みんなの前で教科書を読んだんですね。そしたらからかわれたんですね。周りの子に。で、先生からも「なんでそんなに上手に読めるの」って聞かれたんです。そりゃそうですよね。その先生は、そういう英語の発音じゃなくて、カタカナ発音で教えておられる方だったから。で、なんでそんなに上手に読めるのって聞かれて、私はその時すごく恥ずかしくて、もう学校ではカタカナ発音で読もうって決めたんですね。それで、中学校も高校も、2通りの読み方を覚えました。1つがネイティブの先生の読み方、もう一つは中学校の先生のカタカナ発音です。学校の授業ではカタカナ発音で話して、学校以外の英語教室ではネイティブの先生の発音で話すことを始めました。

例えば "Thank you" "Happy birthday" "Really" この3つ。これもカタカナ発音だと、「サンキュー」「ハッピーバースデー」「リアリー」ですよね。
みんな、THで舌を噛んでみたり、巻き舌っていうのが日本語にない音なんで、 授業でもやりたがらないんですよね。恥ずかしがっちゃって。なので私もそんな感じでわざとできないふりをしていましたね。カタカナの感じで読んでいました。で、学校ではカタカナで話して、学校を出ると普通の英語の発音で話すのを高校卒業まで続けました。

なぜ高校を卒業するまでかというと、卒業後は短大の英文科に進んだからなんです。その学校には英文科しかなくて、英語の授業がほとんどなので、英語だけ勉強したい学生が集まっていました。学校の中にもネイティブの先生もたくさんおられましたし、逆にカタカナ発音で話していると目立ってしまう感じだったんですよね。なのでこの時からカタカナ発音はすっぱりやめました。もう、中学高校の時みたいに周りに合わせなくていいんだと思い、 かなり解放されたような気持ちになったのを覚えています。

ここで声を大にして言いたいのは、「カタカナ発音で何にもいいことはない」ということなんですね。日本人同士だと、まあ通じるかもしれないんですけれども、日本語を知らない人には全く通じません。もしくは意味が変わって伝わってしまいます。意図した意味じゃない単語として伝わってしまいます。そういう発音を身につけたって意味ないですよね。日本人にしか通じないとか、意味がないですよね。もし英語の発音で話すのが恥ずかしいと思っている方がおられたら、まずその恥ずかしいと思うのをやめましょう。

可能であれば、英語のネイティブスピーカーや英語発音で話す人と話す機会を増やして、そういう人たちの中に入って話す機会を増やして、英語の発音で話すということに慣れるといいと思います。それで、「英語の発音で話すのは普通のこと、カタカナ発音はもう思い浮かぶことすらありません」みたいに、英語は英語の発音で話すのが普通って思えるようになるといいですよね。そういうのにだんだん慣れていくと、カタカナ発音で話していた頃よりもずっと通じやすい、というのが分かってくると思います。通じやすくなるし、通じるからだんだん英語を話すのが楽しくもなってきます。一旦楽しくなってくると、あとはもうガーンと上達するばかりなので、そうなったらもうしめたもんですよね。

ぜひ皆さんもやってみてください。今後も、日本にいながら英語を伸ばしていくヒントをお話ししていきますので、ぜひお聞きいただけたら嬉しいです。では今日はこの辺で終わります。ありがとうございました。

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