アカデミックスキル(1)英語論文の読み方

英語論文を読むことは、一般的な小説を読んだり、ニュースを読むのとはわけが違います。
アカデミックな論文の構成の仕方に気づくことがとても大切です。
それではまず、論文の最初に書いてある要旨(Abstract)を読んでみましょう。読み取りのポイントは、著者がこの論文を書いた目的や着目点を見つけることです。

次に、導入(Introduction)を読んでみましょう。研究が行われた背景(Background)や何の問題点(Research Gap)に対して研究しているかを見つけましょう。

そして、結論部分を読みましょう。導入で挙げられた問題点に対して、どのような結論が得られたのかを確認しましょう。

これで、その論文の大まかなメインポイントは分かりました。次に、各段落の一文目を読んでみましょう。段落の一文目はトピックセンテンスと言って、その段落で何が書いてあるかが分かります。

そのトピックセンテンスには、各段落のキーワードが書かれていることが多いです。読んでいて気になるキーワードがあった場合は、そのキーワードが出てきた段落を読んでみましょう。
また、著者が大事だと思っている単語は何度も出てきます。繰り返し出てくる単語を探してみましょう。

図表やグラフが載っている段落もあるでしょう。それを見ればその段落で言いたいことが分かるため、把握しておくことが大事です。

そして、ここから大事なことなのですが、英語論文は読むだけでは役に立ちません。その読んだ内容が、今後書くことになる自分の論文に活かしていくことが必要になってきます。
そこで、自分が読みたいと思った段落やセクションから、推測されることや、自分が考えたことをメモとして残すことが重要です。

それでは、ここからは各自一部ずつ論文を用意してください。
その論文を題材に、英語論文の読み方をレクチャーしていきます。以下のアクティビティ2つをクリアすれば、自ずと読み方の全体像が掴めるでしょう。

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