９０　語る伊奈忠次

例えば
我々にとっては
農民たちの納める年貢が
大きな源

いかにその年貢の量を安定させるか
その政策が地盤を固めることになることは
みなさんもお分かりでしょう。

農民たちの田んぼの大きさにより年貢の量を決める
そんな量率にばかり目が行きがちです

しかし、この江戸を中心とした周辺の地域
雨が降るたびに水害が起こる地

仮に今年天候に恵まれても
来年は分かりません

まして五年後、十年後など
もっとわかりません

ただ量率を決めてただ年貢を納めろと
言うだけでは安定はしないのです

秀吉公と同じやり方ではなく
江戸を中心としたこの関東という地にあった
最適な政策を行うこと
そんな意識が必要ではないでしょうか

待っているだけではいけません

まずは
世の安定のための
土台作りです

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