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オトンから息子へ『マルチ商法と連帯保証人』について教えてみた!

今しがた、学校から帰ってきた長男(高2)がおやつを食べながら何気なく私に、「マルチ商法って何なん?」と質問してきました。


聞くところによると、学校で注意喚起を促す配布物をもらったらしいのですが、どうやら配布だけで終わった様子です(息子が説明を聞いていないだけかもですが、その可能性は低い)。


年が明けて2021年の2月で17歳、そろそろ18歳になるので自分から聞いてきたタイミングだし、しっかり伝えておこうと思い丁寧かつ、具体的に説明しました。

少し余計だとは思いながら、具体的な社名と商品名を挙げ、集会による集団的洗脳やお金の流れまでを加えて説明しました。


今回の場合のマルチ商法については、指数関数を用いた簡単な計算をすることでビジネスモデルの限界は説明できると考えています。

詳しい説明は割愛しますが、自分の周囲に会員が生まれることはすなわち競合になり、会員対象者の重なりを加味したうえで会員の継続的な増加の可能性は、日本の人口推移を踏まえるとすぐに限界が訪れるというものです。

となると、中国やインドのような大国までを会員拡大のための対象として捉える必要があるので、これはちょっと現実的ではないですよね。

中国を捉える

あとはよく聞く、「広告宣伝をしないから云々(うんぬん)」という、よく理解できない、狙った会員対象者を納得させるための謳い文句への対応策についても説明しておこうと思い、広告宣伝の意味と狙いの効果、シェアの拡大がもたらす消費者が享受できる恩恵を理解しておくことが、相手の説明に惑わされないための備えにもなるなと思い、丁寧に説明をしました。


「知識は身を守る」ということを、息子にはこんな風に伝えられるのが意外でした。


これ、数学や物理の使い方を教えることにも通じるものだと思うのですが、そのあたりを教師に期待することはそもそもお門違いなんでしょうね。それは教師の仕事ではないですし(そうなのか?)。

しかし、学校側も配布だけじゃなくて、ある程度は具体的に説明してあげないと、そのような誘いを受けた時に目の前の「それ」が『マルチ』の現場なのだと気付かないのでは?と思うのですが、どうなんでしょうか?


とまぁ、ここまでで話が終われば普通の親子の会話なのですが、どうも大阪的なオチがないのが気持ち悪く、息子へ宿題を与えました(あくまでも冗談です)。

マルチ商法をやってはいけない理由を、自分なりにまとめて、お前の友人5名に伝えること。その5名それぞれがさらに5名以上に伝えることを延々と繰り返して、そこに授業料を乗せると・・・

息子、「もうそれこそマルチやん!」と的確にツッコミを入れてくれました(笑)。

金融屋

あと、話のついでと思い、私が一番伝えておきたかった金銭の貸し借りと連帯保証人の本当の怖さについても、簡単な法律的要件と用語を、事例を交えてきちんと伝えておきました。

伝えたい本質は、
成功物語に鼻の下を伸ばすよりも、無駄でバカな失敗を徹底的に回避すること。タメにならない失敗は時間の無駄。
これは我が家の家訓です。

余談ですが、
19歳の時、遊びに行った新宿の駅前でアンケートを装った厳(いか)ついオッサンに5万円を取られたことを思い出してしまった・・・ほんと「くそっ!」です。

3人の息子たちには、これから順番にいろいろと教えたいことが山ほどあります。

自分と他人のお金に関する事件簿の数は、私のこれまでの仕事ネタが売るほどあるので蔵出しの頃合いかもです。

息子たちの出世払いを想定した、授業料の算出をしておかなければっ!(って、おいっっっ!)

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