eiiconでのスタートアップ支援の仕事＠沖縄－eiiconメンバーズブログ#12
eiicon noteをご覧のみなさま、こんにちは！自治体支援事業部の速水です。今回のnoteでは、eiiconで携わっているスタートアップ支援の一つ『Boost up OKINAWA』という沖縄県事業について、10月31日に開催したキックオフイベントの様子を基に、スタートアップ支援の仕事内容をお話ししたいと思います📝
eiiconではこういった支援にも携われるのか！といった新しい発見になれば嬉しいです！オープンイノベーションや、スタートアップ支援、新規事業創出領域に興味をお持ちの方は、必読です👀
はじめに：『Boost up OKINAWA』とは？
Boost up OKINAWAとは、"沖縄の優位性や潜在力を活かし、産業の新たな成長や様々な社会課題の解決を牽引する人材、スタートアップなどを育成・輩出することを目的"とした沖縄県が主催するアクセラレーション事業※です。（因みに…初年度の事業で、Boost up OKINAWAという名前は、沖縄県・eiiconで命名しました。本当に手作り感あるご支援になっています🧶）
全国のスタートアップ企業と共に、
① 沖縄県でどのような事業を行えば沖縄の地域・産業が活性するかを考え、
② 沖縄県の企業・団体・官公庁と商談・意見交換を実施したり、
③ 時には、日本では未だ実現したことのない技術・方法・ビジネスモデルを検証・実証していく
といった支援を行っています🏄
沖縄県内だけではなく沖縄県外のスタートアップが沖縄で事業をつくる支援を推進していき、次年度以降に沖縄の地元企業×スタートアップでオープンイノベーションを推進してくことで、沖縄の産業にプラスの効果をつくっていきたいと考えています。
※ アクセラレーション事業とは？
スタートアップ企業の成長を加速させるためのプログラムです。アクセラレーター（accelerator）とは、もともと加速、加速装置、促進剤という意味を持ちます。詳細は、新規事業創出やビジネス革新に役立つ情報を発信しているビジネスメディアであるTOMORUBAの記事をご覧下さい！https://tomoruba.eiicon.net/articles/accelerator-program-merit-demerit
どんなスタートアップ企業が参加している？
一方でBoost up OKINAWAは、スタートアップ支援と同時に、"沖縄の産業の新たな成長・社会課題の解決"も目的としている事業でありますので、
●沖縄という観光都市で事業をしたい。
●「離島が数多くあり広大な海を抱える」沖縄の産業課題を解決したい。
●Ｊカーブを描き大きく事業をスケールする中で、沖縄のマーケットに早く大きく入り込みたい。
●沖縄が地元、沖縄で事業をしたい・起業をしたい。
という想いのある企業で、シード期〜シリーズAで設立2〜7年程度のスタートアップ企業に事業分野を問わず参加いただいています。
そして本事業では、そういったスタートアップ企業を、沖縄県やeiiconに加え、VC・CVC経験や起業・事業開発経験豊富な外部の有識者（外部メンター・支援団体）も一緒になって強力に支援しているのです✊
有識者アサインなども、eiiconで趣旨に合わせて調整させて頂いています！
事業の流れは？eiiconの仕事内容は？
ここまでの説明の中で「スタートアップ企業」「沖縄県」「沖縄の企業・団体・官公庁」「外部メンター・支援団体」そして「eiicon」という5つのステークホルダーが登場しました。eiiconは全体統括として関係者を調整しつつ、スタートアップ企業のサービスを企画～実証～改善し、沖縄で継続的なサービス（ビジネス）を実現していくための支援を行っていることがイメージいただけたかと思いますが、事業の流れとしては、以下です。
6月：沖縄県への企画提案・事業受託
7月：Boost up OKINAWA 企画設計、外部メンター・支援団体との調整
8月：支援対象となるスタートアップ企業の募集（告知・セミナー実施等）
9月：支援スタートアップ企業の選定（面談・選定会議）
10月：キックオフイベント、スタートアップ企業が沖縄で行う事業案の整理
11月〜2月：スタートアップ企業へのメンタリング、沖縄県関係者とのネットワーキング
3月：半年間の成果発表会
eiiconのプロジェクトマネージャーの仕事内容としては、
●官公庁向けの公募提案書作成〜プレゼン
●多数の関係者とのコミュニケーション（＆@沖縄の素敵な懇親会）
●企画調整・日程調整・定例報告など
●事業案を一緒に磨き上げるなど、スタートアップの企業成長や沖縄での事業実現のあらゆるサポート
が主な仕事となります。（この仕事は圧倒的な調整力・推進力が必要です）
また、Boost up OKINAWAでは、
●MVP（※１）を活用した仮説検証
●事業構想の具体化
という成果を出していくことが求められています。具体的には、顧客と顧客課題を明確化して、その課題にあった価値提供・プロダクトを小さくつくって、実際に市場（顧客）の声を聞いていき、スケールできる事業になるか確認をしていくという流れの中で、沖縄県のアセット・リソースを活用しながら、スタートアップ企業の事業がPMF（※２）していくように、支援をしていきます。
※１： MVPとは？
Minimum Viable Productの略称。顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのこと。 顧客が抱える課題を解決できる最低限の状態で提供し、 顧客からの声を参考にし、機能の取捨選択・改善点の見直しをしていくこと。
※２：PMFとは？
Product Market Fitの略称。顧客が満足する商品を、最適な市場で提供できている状態のこと。スタートアップの製品が市場に受け入れられており、無理なく顧客数が伸びていく状態。
10/31.キックオフイベントの様子
前置きが長くなりましたが、現在は、支援企業選定を終え、以下８社のスタートアップ企業を支援しています。
📒株式会社JOYCLE（ピッチ資料）
「IoTごみアップサイクルデータプラットフォームサービス」
🏄株式会社TENT（ピッチ資料）
「モノのレンタル・サブスク プラットフォーム構想 〜持続可能な流通の再構築に向けて〜」
🍛MOTTAINAI BATON株式会社（ピッチ資料）
「食品ロス問題をレトルトカレーで解決」
🏥株式会社Medifellow（ピッチ資料）
「専門医によるリモート診療サービス」
🍩ZERO株式会社（ピッチ資料）
「フードロス削減BOX fuubo」
🌸株式会社いいにおい（ピッチ資料）
「沖縄の海を守る消臭剤の開発」
⚓株式会社シーテックヒロシマ（ピッチ資料）
「フジツボ絶対取るマンを作りたいんじゃ」
🚌株式会社EXx（ピッチ資料）
「観光オンデマンドタクシーの展開による観光課題の解決」
キックオフイベント自体は、
●スタートアップ支援プログラムの概要説明
●各スタートアップ企業によるピッチ＆質疑応答
●スタートアップ各社 × 外部メンターによるメンタリング
という流れで４時間、その後の懇親会も４時間以上という長丁場での実施となりましたが、前向きな議論・会話も数多くありました。
具体的には、「〇〇億円の売上を目指すのであれば、事業領域は、〇〇まで広げて、ファーストステップは〇〇から進めるのがよいのではないか？」「アクセラレーションの期間は、半年間と限られているので、リーンスタートアップに進めた方がいいのではないか？」「沖縄の関係者で〇〇という方、組織があって、〇〇の視点で面談してはみてはどうか？」など、視座を高めるアドバイスから、足元の具体的な進め方へのアドバイスまで、スタートアップ企業の状況・フェーズに応じて、メンタリングを実施しました。
おわりに
私自身、元々スタートアップ企業で事業開発をしていましたが、スタートアップ企業の事業開発の仕事は1つのサービス・事業の企画から泥臭いオペレーションまでを遂行します。そこに対し、スタートアップ企業支援者（eiicon）のである我々は、数多くの（本事業では8社の）スタートアップ企業に対し、スタートアップが必要とするありとあらゆる支援を行う仕事になります。なので同じく泥臭く、様々な調整・推進をしています！
事業案の磨きこみもそうですが、そもそもの新規事業フレームワーク提供やピッチ指導など普段スタートアップ側で走っていた際にはなかなか落ち着いて考えきれなかった部分の補完もしますし、必要な団体・企業・外部有識者を繋ぐ支援など、具体に案件を進めるアシストしながら並走しています。
また、次年度に向けて、スタートアップ支援だけではなく、オープンイノベーションの機運醸成をしていくべく、スタートアップ、地元沖縄の企業双方に働きかけていき、＠沖縄でオープンイノベーションによる実証～事業の実装を目指していくことで、沖縄の産業を盛り上げたいと考えています！
スタートアップや新規事業開発を経験の方で「もっと幅広く事業開発経験を生かしたい！」と感じた方は、ぜひカジュアル面談しましょう！
長くなりましたが、eiiconのスタートアップ支援の仕事について、イメージ湧きましたでしょうか？「この仕事面白そう」という方は、是非以下よりカジュアル面談にお申込みください。それでは次回をお楽しみに！
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