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8年後の予約は嬉し過ぎる

 孫は一番年長が12歳、小学校6年生、男の子。
この年末年始に掛けて家族が皆揃う機会が何かと多かったのだが、家族の中でとりわけ一番印象に残ったのは、彼が際立って沢山食べる様になったことだ。

 先ずはこの週末、婿殿との約束で私がお酒のミュージアムと呼ぶ小山商店に買い出しに向かうこととなった。https://www.jizakenokoyama.co.jp/

土曜日の15時過ぎであったが、いつもに増して店内はお客さんがごった返し状態でじっくり品定めするのが難しい状況。
だがしかし、こうして、婿殿は小山商店へのデビューを果たした。
ところが、余りにも多くのお酒が並んでいる様を見て、何を買って良いか分からず店内をうろうろ。散々迷った挙句、女性店員さんに何とか尋ねることが出来、嫁(我が娘)向けに発泡タイプを薦められ、産土を購入。

産土2023山田錦 二農醸

 辛口はどれが良いだろうかと聞かれたので私からいくつか薦めたが、結局、婿殿は上喜元の辛口1.8Lを選んだ。

小山商店に向かう前に回転寿司のテイクアウトを予約注文しておいたので、今夜は寿司と仕入れたばかりのお酒を持って娘のところで婿殿と酒盛りだ。

帰路の途中からこの冬初めて雪が舞いだして気が付けば本降りに。
どうにかこうにか辿り着き、早速お寿司をテーブルに並べ、娘の手作り料理が並んだ。玉こんにゅくの煮つけ、パスタ2種、サラダ、等々。
孫の男の子3人のうち、長男は、まぐろの寿司1人前をぺろりとあっという間に見事にたいらげた。
それでも、足らなくてサーモンちょうだい、マグロちょうだいと、大人用の鉢からパクパクと食べ、20貫以上はたいらげたのではないだろうか?
驚くばかりだ。そんなに身体は大きい方でもないが、兎に角良く食べるようになった。
成長の証しでジイジとしては、とても嬉しい。
嬉しさが身体の中から込み上げてきて、泣けてきそうだ。

その昔、大鉢をなんと3鉢も!

 思い出されるのは、私がまだ中学生の頃、父親が食べ盛りの我ら息子3人を連れて行った寿司屋での出来事だ。高校生の長兄、中学生の私、小学生の弟の3人だったが、大鉢を3鉢、あっという間にたいらげ、そこまで食べると思ってなかった父親が『いやー、凄いな。』と驚きと同時に息子の成長をほくそ笑んだことが懐かしく蘇った。
大鉢なので多分、150貫くらいはあったのではないだろうか?父親も少しは食べただろうけれど、今ならとてもとても考えられない量だ。

 私は娘が2人いるが息子がいないので、世代を超えて、同じ男として孫が沢山食べる様になった事をたくましく成長したと心底嬉しく思うのであった。

そして、嬉しさも重なって婿殿との酒も進み、我が家で持参した4号瓶一本あけたところで婿殿が購入した上喜元の一升瓶の封を切るのであった。

そうして、更に酒が進み、6年生の孫が婿殿の隣りに座り、呟いた。
孫『お酒ってそんなに美味しいの?』
婿殿『大人になればわかるよ!』『あと6年経てば成人だ。』
私『いや、選挙権は18だけど、お酒はハタチにならないとダメだよ。』
婿殿『そうでした。ハタチでした。』
私『では、8年経ったらお酒を飲みに行こうな。何が食べたい?』
孫『やきとり食べた〜い。』

孫は皆やきとりが好き。

私『よし、わかった。では、特別美味しいやきとりのお店を今から予約しよう!』
孫『え???そんな先の予約なんて出来ないでしょ、、、』
私『◯太くんのお願いだもん、出来るに決まってるじゃん。』
と酔いも手伝い夢心地で、余りにも嬉しくてなって、あり得ない約束をするのであった。


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