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結局、最強のメンタルは「無」って話

ご無沙汰しております。
前回更新から1年が経ちます。なんとなく年末に「今年一年の集大成」も兼ねてnoteの記事を更新するのが恒例となりつつあります。
さて、今年一年を振り返ると、例年よりも数倍早く過ぎ去った気もしますが、おかげさまでストレスも数倍重なることとなりました。
激務調整部署を経験し、心身をぶっ壊した私は、そこからしばらく閑職コースを満喫しておりましたが、今年の4月についに兼務発令が出されました。そこからは兼務先業務をメインに、兼務元の業務もこなすという「閑職?何それおいしいの?」状態となります。兼務先の業務は「対(市内)企業」がメインであり、日々、市民を相手にする同僚達からは、羨望の眼差しで見られることも少なくありませんでした。その上、私自身も、過去に現場の部署は経験しているので、「日本語が通じる(外国人の方々の話をしているのではありません)」という点では、安心していたのは事実です。また、「対企業」であるので、窓口に来る人は殆どおりません。

しかし、実際、蓋を開けてみるとあら不思議、日々ストレスが溜まる一方であり、正直、兼務先の業務が終了した後、兼務元に戻る気力がなく、そのまま帰宅することも少なくありませんでした。
社会人として、問い合わせをする前に「調べる」ということは、当たり前のことであり、ましてや一般企業がこのような「基本中の基本」を怠ることはあり得ないと固定観念に縛られていた私は、あまりの問い合わせのレベルの低さに日々絶望と怒りを感じるようになります。
特に、一番驚いたのが、役所から送られる手紙の内容を読んでいない、手紙に記載の問い合わせ先に問い合わせができない、挙句の果てには手紙を無くすといった、会社の管理体制を疑わざるを得ないことが起こっており、正直「社会人ってこのレベルで良いのか・・・」としばしば感心してしまう場面もございました。
そんな日々を年末まで過ごしていた私は、イライラしたり、怒りが湧いてしまうことに、恐怖を感じるようになってしまい、少しでもイライラや怒りを抑える方法を試行錯誤するようになります。要はメンタルのコントロールです。

そもそもメンタルが強いっていうのは他人からバッシングを受けても気にしなかったり、人前に立っても緊張しなかったりという場面で使われるケースが多いかとは思います。しかし、私自身、メンタルが強いというのは、「何も感じない」いわば「無心」の状態であることを指していると考えます。つまり、上記の場面でメンタルが強い人というのは、イライラもしなければ怒りも感じない、要は「相手に対して何も感じない」人のことを言います。したがって、何か言われて落ち込むことはなくても、相手に対してイラついていたり、怒りを感じている時点で、それは「メンタルが弱い」ということになります。

この年末までの日々において、このメンタルの弱さをどう克服していくか、様々な本や動画、人々の体験談などの力を借り、自分なりに少しでも、怒りの感情を抑える訓練をしてきたつもりです。
結論から申し上げると、まだ解決には至っておりません。正直、頭では理解していても、メンタルがそれについていかないこともしばしばです。
しかし、自分なりにアレンジして、効果があった(と感じる)方法もございました。
今回は自分への備忘録を含め、私自身が日々イライラや怒りを抑えるために自己流でやっていたことや考え方を思い返してみて、ここに記そうと思います。これを読んでくれている方々へ、多少なりとも参考になる部分もあれば幸いです。
(とはいえ、この手の話は先人の方々が、既に沢山の道標を示してくれておりますので、本や動画からきちんと学ぶと良いです。)


前提

そもそも論として、相手に対してイライラや怒りを感じるというのは、相手と同じレベルになっているということをまずは意識しなくてはなりません。
例えば、動物園に行って、動物が鳴いたり吠えてたりして、「おい、お前なんで鳴いてんだよ。マジでムカつくわ。イライライライラ…」なんてならないですよね。
道端で犬に吠えられても、その時は一瞬驚くかもしれませんが、後から「あの犬絶対に許さない。イライライライラ…」なんて思うこともないです。何故なら、同じレベルに立っていないからです。要するに、ワンワン吠えられようが、何か言い返す気にもならないし、何とも思わないということです。
同じレベルに立っていないなら、相手に言い返そうとも思わないし、相手の言っていることに対してなんとも感じません。要は、「言い合いは同じレベルでしか起こらない」のです。
とはいえ、頭では分かっていても、実際はなかなか難しいのが現状。それなりに訓練が必要になります。そのために、名著『7つの習慣』も真っ青の、私が普段意識している7つの考え方を紹介します。

(1)相手に対して反応しないことを心かける

「無心」とは、相手に対して何も感じないことです。先程も述べたように相手に何も感じなければ、イライラすることも無ければ、怒りも感じることはありません。
そのために、まずは、相手が発している言葉に対して、何にも感じないように心がけることが大切です。つまり、言葉を言葉として受け取ることが大事であり、言葉に対して、何か意味付けをしてはいけません。これは先人の方々も、よく仰っている基本中の基本です。
しかし、正直なところ、これができるようになるのは訓練が必要であり、時間がかかります。
逆に、これさえできるようになれば、他は何もする必要がありません。もし、何か反応してしまったら、「何か楽しいこと」をできるだけ沢山考えてください。楽しいことは大きい、小さい関係ありません。とにかく楽しいことを捻り出します。反応してしまった感情を消すことはかなり訓練が必要で難しいですが、楽しい考えが上回って「何とか大丈夫」という状況を作り出すという、いわば「量」で勝負することに切り替えてみてください。

(2)喋るトーンを一定にし、無表情を意識する

問い合わせを受けた際にイライラや感情を出さないようにするためには、感情の起伏を無くすことが大前提です。
とにかく目の前に傍線があると意識して、その上に発する言葉を乗せていくイメージです。例えば、エクセル表を開いといて、枠線をずっと眺めておくことをオススメします。この時の表情は無表情になることを心がけ、口は相手が聞こえる程度、開いとけば問題ありません。「大きく、はっきりと」を意識すると顔の表情が変わり、感情の起伏を引き起こします。

(3)寝不足状態を保つ

諸刃の剣ではありますが、日中「眠い」以外の感情が無ければ、そこまで相手にイラつきません。なぜなら、「眠い」からです。これに関連して、眠すぎて「怠い」も加われば完璧です。

(4)SNSで発散

その名の通り、SNSで愚痴を発散します。その時点ではイライラは発生してしまうかもしれませんが、イライラを残さないためにも、twitterで愚痴るのです。

(5)〇〇と比べたらマシ

世の中には、自分よりも大変な仕事をしている方々が大勢います。何かと比べることは、根本的な解決にはなることが少ないですし、あまり良いことではありません。しかし、それでも「まあ、あの人の仕事と比べたら、まだマシだな・・・」と思うことで、何とか耐えられるといったことも少なくありません。勿論、人によって何が辛いかは異なりますので、「他の人はもっと辛いんだから、我慢しろ」というのは全くもってナンセンスです。それが分かってる上で、もっと大変な仕事をしている人々のSNSを見たり、体験談を聞いたりすることで、「まあでも、あの人の仕事と比べたら・・・」と思うことで、「これくらいどうでも良いか」という考えになり、むやみに怒りを出さずに済む場合もあります。

(6)怠惰な生活をする

「大事なことは『7時間睡眠』『健康的な食事』『温かいお風呂』でストレスフリー!」とかいう3000兆年前から言われているテンプレでイイね稼ぎをする「自称」意識高い系アカウントによるツイートを皆さんもご覧になったことがあるでしょう。勿論、そんなことは分かってない方が異常なレベルでありまして、それが毎日できてたらそもそもSNSで愚痴愚痴言ってませんよって話です。ましてや、無理矢理このように生活を縛り付けると、かえってイライラが止まらなくなるので、敢えて「怠惰」に過ごしましょう。
イライラを消すまではいきませんが、ある程度、「誤魔化す」ことは出来ます。
オススメはジャンクフード食いまくり、食後のお菓子、youtubeとネトフリをとにかく無心で観まくることです。常に何かしている状況を作り出して、イラつくことを思い出さないという意味でも有効です。

(7)呼吸を意識する

他のことを何も考えないようにするのに一番簡単で手っ取り早い方法があります。

「呼吸」に全集中します。

やり方としてはカウントしながら呼吸をするだけな訳ですが、1に吐き出す、2で吸う、3で吐き出す、4で吸う、5で吐き出す……この繰り返しです。何秒やってもOKです。
頭の中で、実際に「数字」を吐き出し、「数字」を吸っているいうのをイメージすると良いです(デカい1という数字を吐き出すイメージ)。
要は相手に対して何か反応しそうになった時に、これをやることで、他の感情は引き出さないようにします。簡単にできるのでオススメです。

まとめ

さて、今年も残りあと数時間。
一年を振り返ると、やはり労働がクソな1年だったという感想に尽きますね。労働中のイライラや怒りを避けるために、労働から離れる=休日という技を使いつつも、残念ながら、どんだけ休んでも休んでも、根本的な解決にはなりませんでした(そして仕事前日は毎回クソだるい)。
挙げ句の果てには、仕事に行きたくなさ過ぎて、仕事中が一番メンタルが安定しているという常軌を逸した状況になっていきました。
最近では休日よりも仕事に行く日の方が「体調が良い」という、もはや世も末であります。
しかし、容赦なく平日は私たちのところへやってきます。最終的には、労働中のイライラに止まらず、「仕事」そのものに対して何も感じなくなれば、それはそれでストレスフリーな人生を送れるのかもしれません。
結局のところ、仕事に対して辛さを感じるのは、仕事に対して反応しているからです。
仕事に対して何も感じなければ、楽しいも辛いもありません。

きたる2023年、「無」という感情を極めるため、様々な方法を模索し続けることでしょう……と言いたいところですが、まずは週5勤務を避けることに全力を捧げたいと思います(最近思うんだけど、テレワークとか時差出勤とかどこに消えたん??)。

それでは、良いお年を。

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