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CELTA(英語教授法)取得記:ライティング課題

こんにちは。
前回の記事、CELTA取得記:生徒が理解しているか確認するテクニックの続きです。

CELTAはコースの最後に試験があるというわけではなく、コース全体を通して評価がされます。
今まで紹介してきた模擬授業8回に加え、ライティング課題が4つあります。
模擬授業を全てこなしStanderdの評価と、このライティング課題をしっかり基準を満たしてPassをもらわないとCertificateはもらえません。

今回はその「ライティング課題」について書きたいと思います。
スクールによって課題の順番が前後するようですが、私の通ったスクールでは以下の順番でした。

① Language skills related tasks
② Language related tasks
③ Focus on the learner
④ Lessons from the classroom



以下、順番にどのような内容か説明します。


① Language skills related tasks

Language skillsは、Reading, Listening, Writing, Speakingの4つ。
このうち、Readingの授業を行う想定で、自分でReading教材を選び、Input sessionで習ったReading skillを教える授業の内容をもとに、どのように授業を進めるかを書きます。

Reading教材は英語学習用に作られたテキストではなく、インターネットのニュース、新聞や雑誌などの記事から選びます。
レベルは模擬授業で教えている生徒のレベルだったので、私の場合は"Upper-intermediate"のレベルで記事を探しました。

選んだ記事を使って、
❶ Lead-inという生徒の関心を惹きつける授業の導入部分。
❷ Skimming(記事の大まかな内容をつかむ)、Scanning(細かな情報を見つける)の質問。(解答も含む)
❸ 生徒が記事についてのディスカッションや自分の意見を言う練習をするための質問。

といった内容を含めて書いていきます。
なぜその記事を選んだのか?の理由と、授業の各プロセスでなぜそれをやるのか?を参考文献を元に理由も書きます。
参考文献はスクールから指定のあった書籍から選びます。


このコースを受ける前に、受講した人たちのYouTubeやブログを見て、みんな口を揃えて、「ライティング課題は再提出になった」と言っていたので、覚悟はしていましたが、やはり1回目の提出でPassはできませんでした。

「こことこことが間違ってる」「この部分は何を参考に書いたのか?」といったフィードバックが返ってきて、書き直しになりました。
でも、きちんと間違っているポイントは教えてくれるので、そこを直せばPassできました。


② Language related task

この課題では、英語学習者向けテキストのReading Passageから、文章内で使われている文法、語彙を二つずつ選んで、生徒にどう教えるかを書きます。

文法、語彙の意味、それに対するCCQs(生徒が理解しているかを確認する質問)を考えたり、発音の分析、生徒が躓きやすいポイントやそれに対する解決策を書いていきます。
特に躓きやすいポイントは、生徒の母国語がどのように影響しているか?や多くの生徒が陥りやすい間違えを考えて、解決策を提案しなければなりません。

この課題も再提出となり、追加で調べて書き直し、2回目でPassとなりました。

③ Focus on the learner

この課題では、担当してるクラスの生徒を1人選び、インタビューをします。
英語を学んでいる理由、自分で考える得意・不得意分野などを聞いて、レポートにまとめます。
インタビュー中に間違えた文法、発音、語彙などを選び、同じ間違えをしないようにするために、どのような学習を提案するか?も書きます。

例えば、
過去形と現在完了形を間違えて使っていることが多いという場合、どのテキストを使って練習させるか?
THの発音がTになっている場合は、どういう風に発音矯正するか?
などを提案します。

生徒の英語力を高めるために、先生が「この生徒は何が課題か?どういった学習をすれば伸びるか?」を頭に入れて、レッスンプランを作ることは、コースが終了し、実際に教える時に必須です。
実践を踏まえた課題が出るのもすごく勉強になり、資格取得後にすぐ使えるスキルが身に付くと思いました。

こちらの課題は予想に反して(?)一発合格でした。


④ Lessons from the classroom

いよいよ最後の課題。
この課題が一番書きやすかったです。先生たちも「最後は簡単だよ〜」と言っていました。

内容は、
❶ 今まで自分で行ってきた模擬授業とクラスメイト、先生からのフィードバックを振り返り、強みと弱み、これからさらに伸ばしていきたい点
❷ クラスメイトの模擬授業やプロの先生のレッスンを視聴して、自分も取り入れたいスキル。
❸ これから教師として働く際、どのようにスキルを伸ばしていきたいか?
を書きます。

コースでやってきた全てのことを集約して書いていくので、模擬授業などしっかりメモをとっていないと書けません。
なので、授業見学や先生から言われたことなど細かくメモをとって保管しておくことをお勧めします。

この課題も一回でPassできました。


ライティング課題はどれも750〜1000文字の量なので、それほど長くはないのですが、かなり細部に渡って調べなければならず、CELTAの細かい基準を満たさないとPassできません。
でも、先生たちはPassしてもらうために「ここをこう書き直して」「これはどの本を参照したの?」など、きちんと間違った箇所をフィードバックしてくれるので、その指示にしたがって書き直せばPassできないということはないです。

この課題を通してライティング力も上がったなーと実感しました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は「オンライン受講の注意点」について書きたいと思います。


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