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九州のおかしな歩き方

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九州の郷土菓子、ご当地スイーツ・パン、銘菓本店を巡る旅
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#長崎

019_梅月堂のシースクリーム【長崎】

長崎に行ったら絶対食べようと決めていたもの。 梅月堂のシースクリーム。 繊細なスポンジ生地でコクのあるカスタードをサンド。 シロップ漬けのパイナップルと黄桃がジューシーな甘酸っぱさと、軽めの生クリーム。 すべての相性、バランスが最高。 めちゃくちゃ気に入った。 昭和30年代初頭、梅月堂がなかなか手に入らない苺の代わりに手に入りやすいもので作ったのが始まりとされる。 その後、長崎市の他の店でも販売されるようになる。 なんでこれが全国展開せずに長崎市の中だけで人気なのかわか

027_松翁軒のカステラ【長崎】

ポルトガルから伝わった南蛮菓子の日本バージョン。 砂糖が入ってきた出島のある長崎市にはカステラで有名な名店がたくさん。 松翁軒は江戸の中期(1681年)創業、以後カステラを作り続ける。 せっかくなので本店2F喫茶室セヴィリアで五三焼を。 五三焼は、砂糖、卵黄を増やし卵白を減らした濃厚贅沢カステラ。 松翁軒 本店 長崎県長崎市魚の町3-19 五三焼セット(2切&ドリンク) 1000円 (2018.3.6)

魅惑のシュガーロード

北九州市小倉から長崎市出島までの228kmを結ぶ道、長崎街道。 江戸時代には、この道を通って砂糖と南蛮菓子レシピがもたらされた。 シュガーロードとも呼ばれ、昔から多くの銘菓を生み出してきた。 日本を代表するお菓子メーカー、グリコ・森永の創業者がどちらも佐賀出身というもの大変興味深い。 長崎のカステラ、諫早の森永おこし、大村寿司、小城羊羹、丸ぼうろ、カステラ饅頭などなど、魅力的なお菓子がいっぱいだ。 簡単に通える距離に住んでいないのがもどかしい。 砂糖と一緒にポルトガル

037_岩永梅寿軒の桃カステラ【長崎】

桃に見立てたカステラを砂糖でコーディングした、長崎の郷土菓子。 主に桃の節句に食べられる。 これ、見た目も可愛いし、カステラ好きだし、長崎独特だし、もうすっごく食べたかったお菓子。 だから、ランタンフェスティバルを見に長崎行くって決めた時、最高の桃カステラ食べたい!と必至で美味しいと評判のお店探したの。 そこで選び抜かれたのがここ、岩永梅寿軒。 創業は天保元年(1830年)、お店の佇まいも黒くて渋い。 また中がいいのよ。 そっけないけどすっきりしてて、職人さんとかすごく姿勢

038_茂木一まる香本家の一口香【長崎】

一口香(いっこうこう)は長崎の郷土菓子。 お隣の佐賀にも同じお菓子があって、逸口香と書く。 中国から伝わった焼き菓子。 見た目饅頭だけど、煎餅? 噛むと、 中が空洞でバッリバリ。 内側にぬった黒糖飴と表面を覆う胡麻の香りがクセになり、ついついもう一個、となってしまう。 個別包装がされていない家庭用袋入り、7個400円のやつをかったのだけど、その日のうちに全部たいらげた。 なんか中空洞のせいか、カロリーとか食べたという実感、罪悪感がわかなくて。 弘化元年(1844年)創

039_森長の黒おこし【長崎】

おこしは諫早の郷土菓子。 長崎県諫早市も長崎街道の宿場町。 菓秀苑 森長は、寛政5年(西暦1793年)、この地に創業。 いや、おこしってなんか年寄りの食べ物だと思っていたのだけど、ゴメン、私間違ってた。 カリカリの黒砂糖がすごいいいアクセント。 米の味がしっかりして香ばしくおいしい。 こちらは道の駅彼杵の荘(そのぎのしょう)にて購入。 7:00からオープンで長崎のお菓子充実のお気に入り駅。 324円

074_平戸蔦屋のカスドース【長崎】

一度食べてみたい、お店を訪れてみたい、憧れていたお菓子のお店である。 平戸は鎖国前、オランダ商館が開設されるなど、海外交通の要所として栄えていた。 平戸から伝わった南蛮文化の中には、数々の南蛮菓子もあった。 カスドースは、安土桃山時代にポルトガルから伝わったとされる、平戸市の郷土菓子である。 カステラを卵黄にくぐらせ、熱した糖蜜に浮かべ、たっぷりの砂糖をまぶした贅沢なこの菓子は、平戸藩門外不出の菓子として扱われ、庶民には幻の存在であった。 そして、平戸蔦田は九州最古の菓子

075_熊屋のごぼう餅【長崎】

ごぼう餅は平戸の郷土菓子。 砂糖とうるち米粉から作った餅に芥子の実をまぶす。 黒糖をつかったものが牛蒡に似ているからこの名前で、牛蒡は入っていない。 江戸時代に作られた「百菓之図」にも記載されている。 茶道鎮信流の茶菓子として、一般の人々の慶事・法事の際のお配り菓子として、食べられてきた。 こちらも創業240余年の老舗、牛蒡餅本舗 熊屋。 牛蒡餅本舗 熊屋 長崎県平戸市魚ノ棚町324 牛蒡餅  540円 (2018/3/3) 平戸蔦屋も熊屋も雰囲気のある城下町にあ

076_湖月堂のカスドースカス【長崎】

何気に寄った平戸物産館で見つけてしまった。 カスドースの黄味&砂糖のみ、カスドースのカスとでも言うべきか。 うきゃーーーーっ!!て興奮して買ったけど、すごく甘かったよ。 湖月堂という会社?店舗はなく、平戸物産館の販売がメインぽい。 (2018/3/3)

085_小松せんべいやの湯せんべい【長崎】

雲仙地獄にきてふらふら散歩していたら、1枚から湯せんべいを売っている店があった。 1枚30円。 この羽が付いた焼きたてのヤツをかじりながら歩くのが、また旅情を盛り上げてくれていい。 湯せんべいは、小浜温泉や雲仙温泉の名物土産。 温泉水入りのうすいパリパリの小麦粉せんべい。 小松せんべいや 長崎県雲仙市小浜町雲仙123 (2017/11/6) 雲仙地獄 そして、これがあの真知子岩。 映画『君の名は』で岸恵子が手を触れる。 あの真知子巻きの真知子よ。

095_ツル茶んのミルクセーキ【長崎】

ミルクセーキは長崎が発祥。 牛乳と卵ベースの氷菓子。 飲むのではなく、スプーンを使って食べる。 そしてこのミルクセーキ発祥の店といわれているのがツル茶ん。 創業大正14年(1925年)、九州最古の喫茶店。 ツル茶ん 長崎市油屋町2-47 (2018/3/2)