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ソーイング・ビー

NHK Eテレで放送している、「ソーイング・ビー」。私はこの番組が大好きで、シーズン1からずっと見ています。私自身はソーイングは全然やらないし、できないのですけどね。番組を見ているとなんだか自分でも出来るような気がしてしまうし、なんなら一緒に参加しているような気分になるんですよ。

知らない方のために説明すると、ソーイング・ビーというのはイギリスの人気番組。アマチュアの裁縫上手が集まって、決められたお題に沿って制限時間内に縫い上げるというもの。縫製の出来不出来はもちろんのこと、モデルにフィットしているか、使用した生地が適切か、はては色の組み合わせなどなど、あらゆる角度から審査されます。

審査員がまた、とびきりのキャラクター。この人たちに言われてしまったら仕方ないか、と思うくらい、ド素人の私が見ていても納得できるような、超的確なコメントを繰り出すのです。

ラウンドごとに3回の課題があり、一つ目は型紙の課題、二つ目はリメイク、三つめは実際のモデルに合わせた服を縫うシステム。それぞれのラウンドで必ず一人が脱落して、3人まで絞られたところで最終決戦になります。

つまりはそれぞれのシーズンはかなりの長期戦なので、出場者それぞれのキャラクターや背景(仕事や家庭環境など)も掘り下げられるのですが、いちいち、日本とは違うなあと思います。

例えば幼少期に母が縫ってくれた服が・・・とかのエピソードでも、ソーイングビーだとサラッと紹介されるだけですけど、日本だと、わざわざ感動仕立てにするじゃないですか。出場者の中には障害を持つ人も出てきますが(片腕がないとかね)、そういうのも日本だったらことさらに大きく取り上げているような気がします。

なので、いつも「こんな番組、日本でもあったらいいのに」と思う反面、「日本でこの番組を作ったら、こうはならないだろうな」と思う気持ちが出てきて、「うーん、それだと番組の良さが損なわれるから、やっぱり本家のを楽しめばいいのか」という結論に達する、というわけ。

それにしても、自分にピタッと合う服が作れたら、気持ちいいだろうなあーーー(100円ショップの裁縫道具しかないのに何を言っているのか)。