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ロンドン

次男とロンドンに行ってきた。

2019 年 8 月 23 日

旅行自体は最大の趣味と言えるが、いつも飛行機に搭乗するまでは緊張の連続である。ライアンエアー(Ryanair)という LCC を利用したので、以下の不都合があった。

1. 子供のチェックインがオンラインでできない。
2. 子供のチェックインは空港で無料でできるが、大人のチェックインは空港だと有料で、事前にチェックインすると席が離れ離れになる。
3. 無料で機内に持ち込めるハンドバックやリュックに加えて、10 キロの荷物を(1 人往復 10 ユーロ)追加したが、空港で次男のチェックインをするときに、10 キロの荷物も機内持ち込みと知り、大量に詰めてきた炭酸水(ハンガリー以外のヨーロッパの国ではあまり見かけない)を廃棄することになった。もったいないので空港をパトロールしているお巡りさんにもらってもらったら意外なほど喜んでもらえた。

次に、出国審査で冷汗をかくことがあった。次男のハンガリーのパスポートと日本のパスポートを両方差し出したところ(日本人はハーグ条約関係で、まだ目を付けられている可能性があり、親子であることを証明するため)、苗字が違うので理由を聞かれた。日本の法律だと説明しても、聞く耳を持たず、別の質問もされて、そちらはよく理解できなかったので、困っていると、「もういい」といった感じで、日本のパスポートを返して通してくれた。帰りの入国審査では日本のパスポートは要求されない限り提出しないことにした(チケットはハンガリーのパスポートの名前で購入していた)。

そして搭乗時、出国審査では聞かれなかったのに、ライアンエアーの係員に私のイギリスへのビザについて尋ねられた(イギリスはシェンゲン協定加盟国ではない)。日本人はビザ不要と確認してきたので驚いていると、どうやら私が永住権でハンガリーに住んでいることが理由のようで、「帰国」日を聞かれ、その日付のスタンプを搭乗券に押された。帰りにこの搭乗券が必要か尋ねたら不要とのこと。

無事離陸、着陸し、スタンステッド(Stansted)空港に到着した。次男は EU 市民だが、私は EU 市民ではないので、出入国審査の「EU 市民専用」レーンには並ばないようにしているが、やっと窓口に辿り着いてから、少ししか人が並んでいない別の窓口に行く必要があることを告げられた。ま、さほど並んでいないからいいかと思っていると、その窓口で通してもらった。

いざロンドンへ。予約しているロンドンのホテルにはナショナル・エクスプレス(National Express)の A8 バス 1 本で行けることを確認してきたが、20 分おきに出発するはずが、1 時間ほど待たされた。ロンドンには 50 分ほどで到着した。

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ホテルの地図は頭の中に入れてきたつもりだが、迷い、出発前に携帯を EU ローミングにしてきたが(EU ローミングが使える最後のチャンスかもしれない)、ネットのつながりは良くないので、ベーグルショップの店員さんに聞くと、お客さんが Google マップで調べてくれた。

ホテルは小道にあり、チェックインを済ませ、荷物を置いてから、次男が好きなドーナツを買った後、近くのスーパーで夕食の食材を買った。スーパーや市場を散策するのが好きなのもあるが、低予算旅行でもあり、レストランで注文を待つ気もしなかった。サンドイッチを作ったが、湯沸かし器のあるホテルを選び、カップヌードルのカップを持ってきていたので、スープも作った。

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2019 年 8 月 24 日

飛行機のチケットを予約してから次男が見つけたバーミンガム(Birmingham)での Insomnia というゲーミングフェスティバルに行った。到着翌日に地方都市に行くことには抵抗があったが、すべてのチケットを予約してきたので、無事到着し、入場できた。私自身はゲームにはほとんど興味がないので、イギリスのオタクな世界に埋もれて不思議な経験だった。次男は 2 人のイギリス人 YouTuber の講演の質疑応答で質問できて嬉しそうだった。

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ちなみに、ヴァージン鉄道(Virgin Trains)を予約したとき、意味もわからず Quiet Seat を予約したが、携帯で話をしたり、その他の騒音を出してはいけない場所だった。

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携帯のない時代に育った世代なので、すべてコードで管理されているのが少しつらい。まだ紙に印刷したコードも受け付けてもらえるのは助かるが、ペーパーレス化、無人化(AI 化)が進んだらどうなることだろうと心配である。

ロンドンの地下鉄のエスカレーターは右側に立たなければならない。

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初めてフィッシュ&チップスを食べた。

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2019 年 8 月 25 日

まずカムデン・マーケット(Camden Market)に行くことにした。前夜にバンクシー(Banksy)の作品について調べていて、カムデンにもいくつかあるらしいが、あるページに、なんと前日にフィッシュ&チップスを買ったケバブ屋さんにもあると記載されている。またその前を通るので楽しみにしていたが、フェンスが立てられていた。撤去(保存)されたのかどうかは不明である。

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カムデンの運河の橋の下にバンクシーの作品のパロディーのようなものがあるのを見つけた。女の子と風船ではなく、イギリスの政治家(?)と脳味噌である。

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カムデン・マーケットは巨大な場所で、多数の写真を撮ったが、数枚だけにしておく。週末だったとこもあり、エリアによっては観光客でごった返していた。

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リージェンツ公園(The Regent's Park)を通ってベーカー街(Baker Street)のシャーロック・ホームズ博物館に向かったが、長蛇の列で諦めた。

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日本の郵便ポストはイギリスの郵便ポストをモデルにしてデザインされたと聞いたことがある。

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リバプール・ストリート駅(Liverpool Street Station)

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床屋さんのサイン。雑学辞典で日本の床屋さんの白、赤、青のサインは赤が動脈、青が静脈を表していると読んだことがある。

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ホテルの近くのパブ

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2019 年 8 月 26 日

マダム・タッソー蝋人形館に行った。写真は撮り放題だが、公開可能かどうかはわからないので、ロイヤル・ファミリーだけにしておく。

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このエリザベス女王と写真を撮るには、レストランで注文しなくてはならない。次男の一番のお目当てだったので、パンケーキとレモネードを注文した。

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その後、歩いてバッキング宮殿(Buckingham Palace)に向かった。衛兵は今は中にしかいないようである。

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トラファルガー広場(Trafalgar Square)は思っていたよりも大きかった。

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ダウニング街10番地(10 Downing Street)。ジョンソン首相はフランスでの G7 で不在。

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ロンドンには WasabiItsuWagamama というチェーンの日本食店が至る所にあるが(中華より多いはず)、どれも現地人の好みに合わせてあるように見える。日本のかつてのイタ飯もイタリア人には同じように見えたかもしれない。

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2019 年 8 月 27 日

朝一番にオールド・スピタルフィールズ・マーケット(Old Spitalfields Market)に行ったら、まだ少ししか店が開いていなかったので、先にビル街を通ってタワー・ブリッジ(Tower Bridge)を見に行くことにした。

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だが、「ロンドン橋落ちた」のロンドン橋(London Bridge)と勘違いしていたいので、地図を見ながらロンドン橋を目指し、たまたまテムズ川(River Thames)に出たところ、遠回りしたことに気付いた。マーケットの近くに行くバスがタワー・ブリッジを通っているのを見たので、タワー・ブリッジを渡ってからそのバスに乗るつもりだったが、大渋滞になったようで、車が一向に動いていないので、地下鉄でマーケットに戻った。

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マーケットは、朝とは打って変わって、昼食を食べに来る会社員たちで混雑していた。

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マーケットで昼食を食べた後、ビッグ・ベン(Big Ben)に向かった。修理中というのは以前に聞いた覚えがあるが、多忙で事前に何も調べておらず、がっかりだった。ロンドン・アイ(London Eye)は、歩いている観光客の数から判断して長蛇の列だろうと想像できたので、乗らなかった。

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携帯の普及で使われなくなったと思われる公衆電話

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ウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)

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ウェストミンスター寺院の近くで「合意なきブレグジット(EU 離脱)」に賛成する人々

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ダブルデッカー(二階建て)バスの 2 階から少しだけ見えるセント・ポール大聖堂(St Paul's Cathedral)

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2019 年 8 月 28 日

帰りは夕方出発の便だったので、次男が気に入っていたオールド・スピタルフィールズ・マーケットとリバプール・ストリート駅とその近辺でお土産を買うことにした。そして、フィッシュケーキ&チップスで〆めた。ちなみに、イギリスでは「フライドポテト」のことを「チップス(chips)」、「ポテトチップス」のことを「クリスプス(crisps)」と呼び、アメリカではそれぞれ「(フレンチ)フライズ(French fries)」、「(ポテト)チップス(potato chips)」と呼ぶと言われるが、「fries」もよく見かけた。

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キャッシュレス化が進んでおり、念のため持ってきていたユーロでタイ料理を買ったのと、念のため引き出しておいた 30 ポンドでお土産の T シャツを買った以外はすべてカードで払った。ペーパーレス化も進んでおり、レシートも電子メールアドレス宛に PDF 形式や PayPal 経由で送られてきた。

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スタンステッド空港にはリバプール・ストリート駅から電車で行った。15 分おきに出発していて便利である。

チェックインは出発の 3 時間前でも受け付けていて、結構並んだ後、理由も告げられずにカスタマーサービスに行くように言われた。ここで 1 時間ぐらい待たされた。理由は次男のチケットが大人として予約されていたからである(旅行代理店に手配してもらっていた)。つまり、大人はチェックインは有料だが、子供なので払わなくてもいいからである。次男のパスポートを提示して、無料でチェックインしてもらえた。

セキュリティ検査で歯磨き、リップクリーム、ニベアを液体の袋に入れていなかったので荷物を開けられたが、お咎めはなかった。ちなみに、ちょうど滞在中、この液体の袋に入れる要件が(3D スキャナーの導入により 2022 年までに)撤廃されると聞いた。

イギリスの出国審査もハンガリーの入国審査も次男の日本のパスポートを提示することなくスムーズに通過した。

ロンドンの人々は冷たそうなイメージがあったが、どこに行ってもフレンドリーで親切だった。また是非行きたい。


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