Eileen Chow

東京生まれ。人生の約半分を過ごしてきた華人圏、仕事で滞在した北米やインドの地域情勢と食…

Eileen Chow

東京生まれ。人生の約半分を過ごしてきた華人圏、仕事で滞在した北米やインドの地域情勢と食文化に関心を持っています。現在は東京在住。書き始めたばかりで記事が僅かしかありませんが、どうぞよろしくお願いします。

最近の記事

自家農園の野菜やハーブ 店構えから想像できない高水準の素材と味

ネパール勤務から帰国した友人とプルジャダイニングへ。別の美食家の知人が絶賛しており前から行ってみたかった店ですが、巣鴨という立地が自分の活動圏から外れていて機会がありませんでした。初訪問に期待が高まります。 方向感覚が非常に悪い私。巣鴨駅で降り、携帯のGoogleマップ片手に住宅街を進むうち案の定、道に迷いましたが、昏れなずむ街路に「ネパール」の文字を映し出す電光掲示板が。ここです!ネパール国旗も掲げられています。 友人は先に到着して待ってくれていました。まずはメニューを

    • 魂がIndian Accentへ飛んで行った 独創的過ぎる究極の一皿

      Japanese Spice Curry Wacca, Tokyo 大阪でイタリアンバルのメニューの一部として出していた創作スパイスカレーが評判を呼び、ぴあMOOK「究極のカレー」でグランプリを受賞。昨年末、八丁堀に移転してきたという。 東京都中央区八丁堀。鳥瞰すると、西方を皇居、東方を隅田川に挟まれ、四方を京橋、日本橋、銀座、築地に囲まれたこの一角とその周囲には、綺羅星のようなインド料理とジャパニーズカレーの名店が集積している。ダバインディア、アーンドラダイニングをひと

      • 凄腕シェフ・ヴェヌ氏が紡ぐアユルヴェティックなミールス

        Venu's South Indian Dining Akasaka, Tokyo 溜池山王駅近くの裏路地に佇む珠玉のお店。気取りのない地味な店構え。プラスチックの旗竿に括り付けられたインド国旗が目印。階段を上り、照明を落とした店内に足を踏み入れると、陶然とする南インドのスパイスの香りに全身が包まれます。 ランチのミールスを頂きました。ノンヴェジジ、ヴェジの5種の日替わりカレーに、チキンティッカ、サラダ、ラッサム、デザートが付きます。主食はプーリ、チャパティ、ナン、ドーサ

        • 浜町の北の外れでチェティナードチキン

          Amudhasurabhi East Nihonbashi, Tokyo アムダスラビー東日本橋店。日本最大のインドタウン、西葛西でトップクラスの評価を勝ち取っているアムダスラビーの支店と聞いて、行きたいと思っていた。 目下、コロナ感染防止を最優先とし外食は控えている私。しかし先日、赤坂のヴェヌスでインドのスパイスによるデトックスの快感を思い出し、無性にスパイスの効いた南インド料理が食べたくなって、こちらへ向かった。 場所は少々分かりにくい。東日本橋だが、浜町の北の外れ

        自家農園の野菜やハーブ 店構えから想像できない高水準の素材と味

          中華屋の隣のThe Oberoi

          Sitaara Aoyama, Tokyo / The Oberoi, New Delhi ニューデリー勤務時代に親しくしていた人が日本に帰国し、少し先の週末に夕食をする約束をした。店は私が決めることになったので、そうだ青山のシターラに行ってみよう、と表参道でのヘアカットのついでにランチで下見をすることにした。「知ってる?今ね、東京のインド料理のレベルはとても高いの」などと吹聴した手前、外すと格好悪いし、何より友人をがっかりさせたくない。 ここシターラは、シェフをイン

          中華屋の隣のThe Oberoi

          鍛冶橋通りのコモンウェルスもしくはロンドン

          Gumtree Coffee Company, Tokyo / Monmouth Coffee Company, London 鍜治橋通りを歩いていて初めてこの店の佇まいを目にした時、あまりにも懐かしく切ない気持ちで胸が一杯になり、思わず歩みを止めて「Gumtree!?」と小さく叫んだ。 Gumtreeは、英国最大のオンラインClassifieds adsだ。売ります買います、フラットメート求む、うちの猫が迷子です等々、日常生活に必須なあらゆる情報を地域コミュニティーの

          鍛冶橋通りのコモンウェルスもしくはロンドン