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メモ帳の肥やしをnoteに昇華する。

はじめまして、鱏里(えいり)と申します。

タイトルにもある「メモ帳の肥やしをnoteに昇華する。」をコンセプトにnoteを始めてみようと思いました。

今回は初めての執筆として、noteを始めるまでのいきさつを書くことにします。

「メモ帳の肥やし」が生まれるまで①

時は私が高校生だった頃に遡ります。

当時、私は文芸部に所属していました。
割とマイナーな部活だと思うのですが、文芸部は主に小説を書く部活です。
私の高校では、部員オリジナルの小説や詩を収録した作品集を年に数回出していました。

中学で運動部を引退してから物語を創作することに興味があった私は、小説を書いてみたいという気持ちで文芸部に入部しました。
そして、途中で先輩方に感化されて詩も出すようになり、楽しく創作活動をしていました。

そんなふうに文芸部で活動していたことで獲得した癖が、「話のネタになりそうなことを思いついたらメモを取る」というものでした。

これが後に、今こうしてnoteを始めるきっかけに化けます。


はじめは、小説として面白くなりそうな設定やプロットなどの端切を書き留めておく程度のメモでした。

しかし詩を書くようになってからは、自分自身について気づいたことや、日々の小さな歓喜や憂鬱、社会問題に対する持論なども加わるようになり、日記の断片ともつかないような雑多なメモ帳になりました。

これを小説や詩の源として部活動をしていました。

「メモ帳の肥やし」が生まれるまで②

引退の時期を迎えたとき、私は「人に見せる芸術」をやめることにしました

今までの創作活動を振り返って、自分がやってきたことがエンターテインメントではなく自己満足だったことに気づいたからです。

確かに、部在籍中は楽しんで創作をしていました。
かなり労力も割いて頑張っていたので、先生方や同級生にも活発な活動を幾度となく褒めてもらいました。
ただ、作品自体を賞賛されたことはほとんどなかったのです。

ここで、私は読者のことを考えた創作活動ができていなかったことを実感しました。

自分が創作するときに扱っていたのは、自分の好きな設定、自分の好きなキャラクター、自分の好きな展開、自分の好きなメッセージなど、自己本位のものばかり。
読者の予想を裏切る展開、読者が状況を把握しやすい世界観、人気のある物語のトレンドなど、読者に楽しんでもらうための策略をあまりにも練らずに書いていたのです。
そしてそもそも人様に見せるような文章力があるとも思っていない。

私に向いているのは、人を楽しませられるエンターテインメントとしての創作ではなく、自分の創作欲を満たすためだけの芸術なのだと確信しました。
自分には自分という読者一人がいればいいと思い、作品を不特定の読者に発信しないことにしたのです。

それから、大学受験のために創作を一度中断すると、大学生となった後も、以前のような創作活動を再開することはありませんでした。
当時、慢性的な気分の落ち込みを抱えたこともあり、大学生活と平行して創作に勤しむモチベーションが残っていなかったのです。

しかし、メモをとる癖だけは今に至るまで続いています。
創作はしていないのに、メモだけは増え続ける。
そんな日々を過ごしていくうちに、私のメモ帳は行き場を失った感情やアイデアの欠片たちでいっぱいになりました。黒い文字ばかりで、ひとつひとつ内容も異なる箇条書きの集合体となり、徐々にメモ帳に記した自分の気持ちの整理もつけられなくなってきました。

これが、「メモ帳の肥やし」の誕生した瞬間です

これからnoteで何をする

このタイミングでnoteを始める目的は、行き場を失った「メモ帳の肥やし」がただただ蓄積していくというフラストレーションを解消することです。極めて自分本位な動機ですね。

しかし、せっかくnoteで記事を書くのだから、どうせならば共感されたり反論されたりするようなものを書きたい。

最初のうちは記事を書くのが下手でもいい。なんならずっと下手なままでもいい。ただ、誰かにとって新たな視点のアイデアになること、誰かのメモ帳の中に入り込むことができればとても嬉しいかもしれないです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。これからよろしくお願いします。お手柔らかに。




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