見出し画像

日本の戦争美術 1946(online)を見たよ

今月末までオンライン上で無料で見ることができる展示があるっぽいので見てみた。

概要

2022年に東京都現代美術館で発表された、藤井光による日本の戦争絵画をめぐるインスタレーション作品。それらをすべて解体・組み直して制作したボックス&インスタレーション作品《日本の戦争美術 1946》全153点が、オンライン展覧会として公開される。
日本の戦争美術 1946(online)
会期:2023年4月26日〜5月31日
会場:https://www.hikarufujii.online/secret_ec/secret_ec_auths/login

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/27111

このページを見て「へ―そんなのあるんだ~」という軽いきもちで見たので前情報はゼロ。日本の戦争絵画を巡るインスタレーションということだけわかった。

展示を見る

使用済みの木材の塊が同じサイズで並んでる。
木材って風合いとか硬さとかいろいろあって、同じ規格にされると個性が際立つ。文字とかが書いてあるのもあって、ランダムに切っても格好いいな。きれいに並んでて数があると、その辺に転がってたらゴミになるものもおしゃれに見えるのって不思議~。などの感想が駆け巡る。

一言で感想を言うなら「それで、これはなに?」というかんじ。
戦争との関わりも絵画の要素も、どこにあるのかが分からなくて、説明を探す。

最初に見たwebページや、展示のページにある映像などを見た。戦争絵画が、破棄すべきプロパガンダなのか、保護すべき芸術作品なのかで迷う戦後当時の人々の葛藤がコアにあるらしい。

なんで絵じゃなくて木?
っていうのが一番わからない。

作家のHPにある説明を見たところ、オンラインになる前の実際の展示のときには、絵を飾ってなくて、代わりに作品展示時に出る廃棄物で造形した木材を、本物の作品と同じ大きさで展示してたらしい。

オンライン展示で一緒に見れた映像は、写真か映像の小さいフィルムを顕微鏡でスライドしてるのを見るような感じ。多分写真で見たら「ふむふむこれが〇〇の情景ね」って通り過ぎたはずのものを、断片的に見るから全体像を想像するのもちょっと大変。
もしかしたら、一個一個のものを把握してほしくないのかな。

作家のHPに他の作品も載ってたので見たら、人が見えない何かに線を引いて区切ることとか、歴史やそこにいた人の切実さを保存することとか、一定のものを感じる。

作家のほかの展示の説明とかを見ると、個人の葛藤は具体的だったり追体験できるような形で見せてる気がする。
逆に、作品群の価値の切り抜き方に迷うことって結構抽象的。それを見せるのに、個々の作品はノイズになっちゃうのかな。

なんで木なのかは
たぶんだけど、見る人に、その絵ごとの価値の揺れとかじゃなくて、葛藤自体を見せるためなのかなって思った。

なんとなくの概要を探るのに結構体力を使ったので
おなかいっぱいになっちゃった。


よくわかっていないけど
なんだか格好いいので
試しに見てみてはいかがでしょうか。


この記事が参加している募集

お祭りレポート

最近の一枚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?