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第8回・動物の嗅覚~犬編~

こんにちは!
今回は、わんちゃんの嗅覚に関する豆知識です。

嗅覚はわんちゃんの五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)の中で最も優れており、人の100万倍~1億倍と言われています。

そもそも、匂いってどこで感じ取っているか?なんて「鼻」以外で考えたことあまりありませんよね。。

実は、人もわんちゃんも鼻の奥の粘膜(嗅上皮)にある嗅細胞で匂いを感じ取っております。

人の嗅細胞の数は500万個程度と言われています。

ではわんちゃんの嗅細胞の数はいくつ位だと思いますか🧐?



正解は…約2億5千万個です!!!

人よりも圧倒的に多いですね!
特に"マズル"の長い犬種は嗅上皮の面積が広く、嗅細胞の数も多いため、より優れた嗅覚を持っています。

※「マズル」とは?
犬の目頭あたりから鼻先にかけての部分😼
長いワンちゃんといえば、ダックスフンドやボルゾイ
短いワンちゃんといえば、チワワやパグ、フレンチブルドックなど。

ただ、全ての匂いに敏感という訳ではありません。
匂いの種類によって嗅覚の能力に差があり、化学物質などの匂いには比較的鈍感で、動物から発する匂いには敏感であると言われています。

また、わんちゃんは複数の匂いが混ざっていても個々の匂いを嗅ぎ分けることが出来る「匂いの階層化」という能力を持っています。
警察犬が足跡の匂いを嗅いで犯人の居場所を特定したり、麻薬探知犬が多くの荷物の中から麻薬の匂いを嗅ぎ当てて見つけ出すことが出来るのも、この能力のためだと考えられます。

警察犬として知られているジャーマン・シェパード・ドッグ
(出典:photo AC)

嗅覚が優れているだけでなく、嗅ぎ分けることまで出来るなんて驚かされますよね!

最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは次の投稿もお楽しみに!
                            獣医師 天野


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