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SSS(全国大学生満足度調査)コラムVol.1「大学全入時代、志願者数を増やすには?」

弊社では2023年3月に、全国の大学生13,081人に対し、通学中の大学の満足度及びその満足度に影響している“こと”を把握するために全27問の SSS(全国大学生満足度調査®)を実施いたしました。
https://www.mindshare.co.jp/commerce-marketing/students-satisfaction-survey/

本調査で得られたことについて詳しく知りたいという声を多くいただき、
定期的に調査トピックスのコラムを弊社ホームページで配信しています。
そのコラムを再掲します。

※本調査結果データの二次利用は全て禁止とさせていただきます。
二次利用ご希望の際は、株式会社マインドシェア(
edu-info@mindshare.co.jp)までお問合せください。

Vol.1「大学全入時代、志願者数を増やすには?」

大学関係者から多くいただくご相談の一つに、「自学の志願者数が少ない、志願者数を増やしたい」というお悩みがあります。近年、18歳人口の減少や定員増の影響を受け、大学進学希望者を入学定員総数が上回る「大学全入時代」に突入しつつあります。

学生の立場で考えると、いずれかの大学には入学できる枠がある状況ですが、教育現場の立場からすれば枠が余りかねない状況、「学生を取り合う」状況にあると言えます。つまり、多くの大学が「もっと自学への志願者が増えてほしい」と考えるのは不思議なことではありません。
では、この状況でどうしたら志願者数を増やすことができるでしょうか。

(一般的な)志願者増への施策案

  • 魅力的な大学紹介

  • 各種広告での発信強化

  • カリキュラムの充実

  • 奨学金制度の充実・・・

なぜ在学生満足度調査が重要なのか

上記は一例で、様々な施策が考えられますが、あらゆる施策を並行して実施できるわけではありません。
まず実態把握を行ったうえで、客観的に優先順位をつけることが重要です。
そのファーストステップとして“在学生満足度調査”の実施をお薦めしています。

「在学生の満足度を測定することが、どうして学生の獲得に繋がるのか」
そう感じる方もいらっしゃると思います。満足度調査を実施する目的や意義について、20年以上に渡ってスクールマーケティングのサポートをさせていただいているマインドシェアの視点でお伝えします。

満足度調査=「実態把握」は、「強み」「課題=改善点」を可視化する手段です。大学運営の好循環、そして推進力に。

調査の目的は?

そもそも、満足度調査とは何のために行うのでしょうか?
表面的に捉えれば、その名の通り(在学生の)満足度を測ることです。しかし、何に満足or不満なのか、との理解で留まっては、調査の意義が薄れてしまいます。
自学の学生が何に「魅力」を感じていて、何が「不足」しているのか、何を「改善」すべきで、今後どこを「目指す」べきなのか、調査を通して得られる示唆は多々あります。どうしたら在学生に良い「体験」を提供できるのか、在学中に良い体験をしたと感じてもらえるのか、私たちのような第三者的な立場で客観的な視点でサポートすることは大変有効だと感じています。

満足度向上のメリットとは?

では、実際に在学生の満足度が上がると、どのようなメリットがあるでしょうか。
人は様々な体験を「口コミ」として、周りの関係者(保護者・高校教師・塾講師など)に伝えます。そのため、良い体験を提供すればするほど、良い評判が世間に広がりやすくなります。誰よりも大学のことを知る在学生発の情報は「信ぴょう性」が高く、大学の評判を大きく左右するため、入学を検討している生徒など、大学のターゲットである「志願者」層へ影響が大きく、本来の目的であった志願者の増加に繋がります。
結果的に、多くの志願者の中から入学者が選抜されるため、「学生の質向上」にも繋がります。

直接的には入試や在籍を通した様々な活動で収益が上がるでしょう。
収益が上がれば、施設設備等に投資できる額面も上がり、様々な整備(ソフト面/ハード面)が促進され、「施設設備の充実」や大学で働く教職員の「モチベーションの向上」にも繋がります。結果として、大学の提供する「教育の質向上」が実現します。

質の良い教育が受けられる大学には、優秀な学生が集う傾向がありますし、保護者視点でも子どもに通わせたいと考えるのが自然でしょう。満足度調査を起点に始まった「課題」の見直しや「強み」を伸ばすことで、大学運営の好循環に繋がります。
こうした好循環をさらに加速させるためには、定期的に満足度調査を実施し、現状の在学生評価を定量的に把握しつつ、新たな課題や時代のニーズに合った改善点を見つけてアップデートし、ターゲットに発信していく取り組みも重要になります

冒頭で志願者数を増やす施策例として挙げた「魅力的な大学紹介」や「カリキュラムの充実」等をターゲットに訴求するためには、実際にサービスを受ける学生が“魅力”や“充実”を学生生活で感じている必要があります。在学生満足度の向上は、大学全入時代に生き残る、魅力的な大学となるための最重要事項であり、それを定量的に測定できるのが満足度調査なのです。

20年以上積み上げてきたスクールマーケティングの知見を活かし、調査だけに終わらないマインドシェアの在学生満足度調査が、貴学のより良い大学運営をサポートいたします。

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