選抜甲子園

公立高校でオール地元の生徒で構成された阿南光が、プロ注目のエース吉岡暖(はる)投手の快投により、選抜ベストエイトに進出しました。


この時期の高校生にしては身体に厚みがあり下半身も大きいので怪我さえしなければドラフトにかかる可能性が高い選手です(進学希望でなければ)。


極端な二段モーションですが、投げ方のバランスは良くまとまりがあります。


球速が意外に出ていませんが、これは中学時代に腰椎分離症を患ったため患部の負荷が少ない投げ方をして出力を抑えているためだと思います。


それよりも故障を克服するためにつけた腰回りの筋肉を見ると、この子はすごい努力家だなあ、と思わせます。


リリースが上から叩く、いわゆる潰すリリースで球速以上の強いストレートを投げます。


高校時代の巨人戸郷のようなリリースができています。


よく考えてメカニックを積み上げたクレバーさを感じます。


県外私立から数多く勧誘を受けたそうですが、地元に残って甲子園に行くと阿南光に進学、県外志望だったキャッチャーの井坂を説得して甲子園が狙える面子を整え、選抜に出てきました。


自分の考えを持っており、メンタルも強く、野球脳も優秀です。


プロでも大成するタイプです。


千葉ロッテマリーンズあたりが好きなタイプの高校生投手です。


楽しみな選手です。


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