和田彩花『きいろいいえ』セルフライナーノーツ
去年2022年令和4年2月に歌の録音を行なってから丸1年で配信という形になりました今作ですが、今回の曲のイメージを要約すると、
「The Band」が演奏するダンスミュージック
と言ったところでしょうか笑
まぁ「The Band」の所は正直60年代のロックバンドでしたら誰でもいいです笑
そもそもこの曲をレコーディングするに至るまでの経緯は、割とワタクシのゴリ押しでもありました。
当初は「Le Le bonheur」のみ採用予定でしたが、ふと1曲目っぽい曲が浮かびまして、大急ぎでデモを作り聴いてもらったところ、こちらも録音しましょうという運びになりました。
ふと1曲目っぽい曲といいましてもなんのこっちゃという話ですが。
この曲は本当にこのフレーズあのリフがやりたいっていうのをふんだんにブチ込んだ曲です。思い出す範囲で紹介していきましょう。
「きいろいいえ」サウンドあれこれ
※今回もベースは中尾憲太郎さん、ドラムはアヒト・イナザワさん、ギターは楢原英介さんにお願いしています。
曲の始まりは元々サーカス音楽だった
パッケージ版では版権上の理由で差し替えましたが、デモでは冒頭にサーカス団の音楽みたいなのをSE的な感じで流してそこからドラムが入るながれでした。
うろ覚えすぎて申し訳ないんですが、Smashing Pumpkins(だったと思う)のいつ頃かもわからない(初期?)ライブ(だったと思う)のOPで足踏みオルガンぽい音でサーカスっぽい曲が流れたあと爆音の演奏が始まるみたいな映像を観た気がしてて、Arcade Fireのライブもなんかそんな感じで頭に残っててこれをやりたいと思ったのがこの曲の始まりですね。
後半に差し替えたトラックの説明もします。
ワンコードで攻める16分のベースライン
とりあえず「みやしたぱーく」同様に劔さん(あやちょサポートメンバー)をまずフィーチャーする為、ワンコードなのにゴリゴリ目立つベースを入れてやろうと思いデモではルート音をひたすら弾きました。
16分を刻むのってムラが出やすくやりづらいのですよ、実は。
本チャンでは憲太郎さんが16分の刻みもムラなくゴリゴリに、さらにカッコいいリフも足して下さり、ワタクシは満足しております。
鍵盤はなるべくいなたいサウンドで
ワタクシはロックにオルガンはマジで邪魔!と思っている人間でして、理由はよく歪んだギターの音圧稼ぎにオルガンを使う安易な鍵盤奏者がいらっしゃいますが、あれお互いの良いところを消し合うのですわ、実は。
とはいえ、今回のコンセプトは古いサウンドでEDMですので、オルガン、メロトロン、アナログシンセあたりをあえて使用しています。
パン振りとかで効果的に流していますので、まぁ違和感はないかと。
因みにワタクシはギターも鍵盤も弾く人間です。←一応予防線
曲の雰囲気はスパイ映画?
Bメロから2Aに向かう繋ぎの部分で深めのリバーブがかかったギターがありますが、あれはシンプルだけど何かが起こりそうみたいなイメージで弾いていますが、007とかツインピークス(スパイではない)の感じを出したかったのと、全体的な盛り上がりだったりのイメージはボーンシリーズでお馴染みのMobyの曲ですね。
自分のバンドのエッセンスも入ってるかも
2000年代初頭に流行り出したポストパンク(ニューウェーブ)リバイバルを60年代のバンドが演奏したら?
みたいなコンセプトなのでワタクシの所属しているバンドはポストパンクリバイバルの括りになりがちですし、ポストパンクは好きですので、自然とそのフレーズが入っていると思います。
2Aやサビで左CHから聴こえてくるコーラスのフレーズがそこに当てはまるかと思います。
また、ドラムが自分のバンドのボーカルですので、ドラムのフレーズもオルタナティブな16ビートサウンドになってる印象です。
こればっかりは本人しか意図はわかりませんが、2Aのカウベルは追加で入れてくれました。このリズムがまさに!って感じですね。最高のドラムです。
※びっくりするほどザックリしてますけど、ポストパンク/ニューウェーブリバイバルってこんな感じです。
ホーンセクション入れたかった
アレンジの関係上埋もれていますが、落ちAでホーンセクションが演奏しています。勿論プラグインですが、今は大分テクノロジーも進化していますのでわからない程ですが。
とにかく大所帯で演奏している雰囲気にしたかったです。
個人的には和田彩花のバンドセットは米米CLUBばりの編成にしたいワタクシの願いです。
15人くらいで大型フェスに出演したいものです。
冒頭の語りが曲を良い意味で不穏にさせているのです
サーカスの音楽で始まりサーカスの音楽で終わるデモでしたが大人の事情で変更せざるを得ない状態で最初はあやちょの別曲を逆再生するという形にしようとしましたが、最終的にはあやちょ本人の語りになりました。
かなり加工していますが、7トラック入っています。ピッチシフトで1オクターブ下げたり、ガサゴソとなっているノイズをあえて入れたり、鳥の鳴き声や風等のフランスの生活音もガッツリいれています。
当初は冒頭と終わりにちょろっと入れていましたが、Aメロや間奏にも何気ない録音を入れることによってクッキリしていたサウンドに不穏な空気を入れてアンバランスさを演出しています。これがあるとないとで大違いです、いやマジで。
ということで今思い浮かぶのはこんな感じなのでまた思い出したら追記します。
それでは改めてどうぞお聴き下さい。
※YouTubeで聴く方は何回も聴いて再生数上げてね〜
今後の構想は?
前作「Le Le bonheur」が個人的には新たな一面を見せられたと共に、1曲では勿体無いと思ってしまったので、シューゲイザー3部作を考えています。
もう少し前衛的になるのか、アップテンポになるのかは考え中ですが、レコーディングメンバーの妄想はもうできていますし、1曲に関しては(まだ何もできてないが)オファー済みです。どんどん色んなミュージシャンを取り込んでいきますよ。
またライブも鍵盤だけでなくガンガンギター弾いていきますので楽しみにしていて下さい。
最後に…
音楽関係者の方々、楽曲提供のオファーお待ちしています笑
特にハロプロ系の方々、そろそろワタクシの出番ではないでしょうか笑
他の方々もお待ちしてます、宜しくお願い致します。
と言うことでここいらで締めます、長文ありがとうございました。
※こちら前作の「Le Le bonheur」です。こちらも再生数上げていいね下さ〜い
※ポッドキャストやってますので暇だったら聴いて再生数上げていいね下さ〜い
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?