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エナドリ、若者の購入伸び率が最多に! 過去に救急搬送、死亡例も…

えいようJoin運営事務局スタッフが管理栄養士さん必見の記事を紹介していきます。

管理栄養士さんの仕事に活かせる情報共有になるように心がけています。
また「管理栄養士の集い」のコミュニティではこういったトレンド情報や毎月のイベント実施をしています。
良かったら覗いてみてください。

本日はこの記事について。


若者の購入数が増加

エナジードリンク市場は過去10年間で大幅に拡大。その中でも15〜24歳の購入の伸び率が他の年齢層よりも⾼い結果でした!

具体的には、この9年の15〜24歳100人あたり購⼊本数の年平均の伸び率が各年齢層の中でもっとも⾼い8%に。また、15〜24歳では特に購⼊者あたりの購⼊本数の増加が大きいようです。

若者のエナジードリンクの飲用シーンとして「受験勉強やパーティー、ゲームなど」を挙げ、エナジードリンクはコーヒーよりも目覚まし効果が⾼いと認識されており、受験勉強や大会の準備をする若者が集中⼒を⾼めるために飲む傾向があるようです…。

カフェイン中毒に注意!死亡した事例も…

カフェインには、適量摂取することにより頭が冴え眠気を覚ます効果があります」とする一方で、過剰に摂取した場合の一般的な急性作用として、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気をもたらす可能性もあります。

2015年には、福岡で20代男性がカフェイン中毒により死亡した事例もメディアで注目を集めました。
この事例では、死亡した男性は24時間営業のガソリンスタンドで深夜から早朝にかけての勤務があり、日常的にエナジードリンクを多用しており、胃の中からはカフェインの錠剤も発見され、カフェインの血中濃度は致死的なレベルに達していたと報道されています。

カフェインとの正しい付き合い方

カフェインの摂取量の目安として、世界的には、まず妊娠中の女性に対して、WHOなどが「カフェインの過剰摂取は胎児の成長遅延、出生児の低体重、早産、または死産と関連する可能性が示唆されている」としています。WHOは妊婦に対して、コーヒーを1日3から4杯までにすることを呼びかけているほか、イギリスなど、より厳しい制限を求めている国もあるんです!

カナダ保健省は「健康な成人は最大400mg/日」、子どもはカフェインに対する感受性が高いため「4歳〜6歳の子どもは最大45mg/日」、「7歳〜9歳の子どもは最大62.5mg/日」、「10歳〜12歳の子どもは最大85mg/日」まで、などとする注意喚起しています!

一方で、エナジードリンクが例えばeスポーツの文化に入り込み、販売戦略のために若者がターゲットにされている現実もあります。あらためて、カフェインとの正しい付き合い方が求められます。

集中力UPや眠気覚ましに効果的なカフェイン。
効率よく取れると1日のパフォーマンスを最大限に発揮できる有効的な成分ですが、逆に摂りすぎると逆に興奮作用物質の過剰摂取により脳を疲弊させ、効率の低下、疲労感、最悪の場合「鬱」を誘発する可能性もあります。
納品期限に追われる管理栄養士さんも気をつけていきましょう…。