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漁師とは?

こんにちは!
3月上旬になり、北の離島「焼尻(やぎしり)島」もだいぶ春めいて来ました。

この時期になると南西の暖かい風が吹き、雪溶けが進みます。海には養分を含んだ雪溶け水が流れ込み、その養分をエサとする植物プランクトンが増えて、緑色に濁ります。

↑濁った春の海

この景色を見ると「あー、春だなぁ」と感じる様になったのは、漁師になって何年目からだろう…。

筆者は生まれも育ちも、ここ「焼尻島」。
漁師の家系に生まれ、何の違和感もなく、すぐ傍に「漁業」がある生活を送ってきました。

別に意識せずとも春には春の、夏には夏の…旬の魚介類が食卓に上り、いつの間にか水産物が“桜”や“向日葵”の様に、季節を教えてくれることを学びました。

↑ちなみに夏を感じるのは「ウニ」

先日“note”を始めるに当たり「誰に向けて書くか」を考えてみました。自分の性格上、ここを意識しなければ文章を書けないだろうこともあって、結構な時間を費やしました。笑。

結果、漁師としての自分を知って欲しいターゲットは「消費者と後継者」だという見解に辿り着いたのですが…

そんな方々に知って貰いたいことはと言えば、極々シンプルに「自分がどの様に漁業を営んでいるか」なのだと思ったんです。

なので暫くの間は、漁業の基礎とも言える“経営(お金)の話”や“技術(漁法や船)の話”がメインになるかと思います。

漁師歴17年目を迎える筆者が思う「漁業者」には、大きく分けて2つのタイプが存在します。

1つ目は「漁師」。
即ち筆者と同じタイプ。
漁師は「自分で経費を捻出し、いつ如何なる時でも自分の裁量と責任において生計を立てる人」のこと。…もちろん海上で働いて漁獲物を売って暮らす前提で。

2つ目は「漁業従事者」。
こちらは海上で働いてはいるものの、「誰か(親方)に“雇用”されている」ことが前提。経営は別の誰かが担っているけど、その人の手足となって危険な海上作業をこなす。その上で漁獲物を水揚げし、働いた分の対価を貰う人。

注)どちらも食卓を支える生産者だし、常に生命の危険を伴う仕事。どちらが上とか下ではなく、あくまで働き方の話です!

他方で、筆者が何故「漁師」の方の道を選んだかというと、一言で言えば…

「自由だから!笑」

↑ルフィも「自由」を欲しがってる!笑

そんな不純な動悸(笑)で漁師になって、はや17年。

なんとか自由に過ごせている境遇に感謝です!!

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