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■ 其の72■ 広島のニュースと世相

■メカニック養成ドリーム支援金

🔣まずは、良いことだけれど、実は大変な状況だという話です。
自動車ディーラーの広島マツダは、自動車整備士を育成するために、
返済義務も入社義務もない、給付型の奨学金制度を実施しています。
卒業するまで毎年24万円を支給し、定員は年間15人です。

     社長のメッセージにはこう書かれています。

少子化や昨今の若者の車離れの進行、将来選択の多様化等により自動車整備士を目指す方が激減する一方で、整備士の高齢化が進展しており、近い将来クルマ社会の安全安心に直結する自動車整備を支える人材不足が顕在化する可能性が大きくなっております。地域に育てられたディーラーとして、この状況を少しでも良い方向にしていくための一助として自動車整備に関わりたい広島県内の大学生・専門学校生で学業が優秀な方や経済的な理由により修学が困難な方に対して奨学支援を実施し、自動車整備業に貢献しうる人材の育成を図ることを目的とする。            (一部抜粋)

🔣もはや自分の会社に入ってくれる・くれないに関わらず、まずは自動車整備士を増やさなければいけないという差し迫った状況のようです。 
さらには、ベトナムに自動車整備士学校を作り、去年の秋には17人のベトナム人に入社してもらっているといいます。 

「機械や車に興味がある人なら、整備士の資格を取っておけば、これから一生安泰じゃない?」という話を生徒としたこともあります。 
今後、あらゆる仕事が売手市場となり、人手不足が企業にとって一番のリスクになる時代が来るようです。バスやタクシーの運転手不足も深刻だといいます。 そういう話をきくと、あの就職氷河期って、何だったんだという気分になります。


■原爆資料館「120分待ちの大行列で断念」

🔣つぎは、いかがなものか?という話です。

            昨日のテレビ朝日のニュースより
原爆資料館の前には100メートルを超える長い列ができていました。  
訪問客の一人は、「あまりに想像以上に並んでいたので。本当は行きたかったんですけども、30分待つのはきついなと思った。その場を離れました」
と言います。 
原爆資料館の今年2月の入館者数はおよそ6万8000人でしたが、10月には24万人近くにまで増えています。  入館までの待ち時間は、平日では長い時で1時間、休日になると2時間を超えることもあるといいます。  
こうした状況にSNSでは、「120分待ちの大行列で断念」「行列がやばすぎて新幹線に間に合わん」といった声が上がっていました。

入館者が殺到している原因は、5月のG7広島サミットのようです。かつてないほど平和記念資料館への関心が高まり、特に外国人の入館者が急増しているそうです。たしかに市内を行きかう外国人はかなり増えました。

🔣そこで、ホームページで入館時間を見てみると、
朝8時半から夕方6時までとなっていました。ですがこれも、本来5時までだったのを1時間ほど延長したものです。今のところ、これ以上なにか対処する動きはありません。
わたしは、これを夜の8時や9時まで延長すれば良いと思います。宿泊をする観光客などが時間をずらして遅い時間に来れば、混雑緩和にもつながります。 朝だって7時から開けてもいいわけです。

🔣ここは、一般の観光地とは全く種類の違う場所です。 
海外から時間もお金も掛けて来ている人も多いです。なにより原爆の実相を伝え、平和を発信するための資料館です。見学したいという人全員に、スムーズに見てもらう為に最大限の努力をすべきでしょう。
開館時間を延ばすと、人員確保や予算等の問題があるのかもしれません。ただそれよりもお役所仕事的な保守的な意識の方が大きいと思われます。

🔣考えてみれば、全国のコンビニや飲食店で夜中まで(24時間)営業している店で働く人は、数十万人います。
広島で、平和記念資料館ならば遅い時間でも働きたい(ボランティアしたい)という大学生を集めるのは、そこまで難しいことではないでしょう。
いまの世界情勢や苦しんでいる人々の事を考えたら、開館時間を一日数時間伸ばすことが出来ないなんて言えないはずです。そもそも原爆の犠牲者や被害者、そしてこの資料館の役目を本当に考えているのか?という話です。

🔣それからホームページを見ていて違和感を覚えたのですが、(私が見た限りでは)市長や館長の挨拶・メッセージがのっていないのです。 気になったので調べてみると、どうやら館長は広島市からの(いわゆる)天下りの方のようです。
戦後80年近く経ったので、原爆や平和資料館に対する思いがあまりない人しかいないのかもしれません。残念なことです。ただこのまま「仏作って魂入れず」にならなければいいな、と懸念しています。
単なる資料陳列館に成り下がらないことを願うだけです。


■遺灰から出た金歯や銀歯、売却額は2000万円

🔣最後はただただ驚いたニューズです。
広島市によると、2022年4月から12月に市営の火葬場4施設で、遺族による収骨後に残った骨や灰約27トンから歯の治療などに使われていた貴金属を取り出した。
そこには銀2800グラムや金1200グラムが含まれ、買い取り業者に1990万円で売れた。選別作業をした別の業者への委託費約407万円を除いた金額が市の収入になったという。
人口百万人の広島で2000万円ということは、全国だと100倍の20億円になるということです。


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