見出し画像

空想エヂマ会 第15回目は「フルート型ボトル」がテーマです。

ボトルの形というとボルドー型やブルゴーニュ型がポピュラーですが、最近はアルザスやドイツでよく見られるフルート型のボトルも見られるようになりました。
昔よりもフルート型のボトルが、増えているよなぁ。
特にアルザス型のボトルが増えている気がします。
ボトルの形だけで選ぶのではなく、何かテーマが必要だなぁと思い。
1つのブドウ品種のみではなく、多品種のブドウで作られているアルザスのワインに似ていると感じたワインを選んでみました。
飲み比べる意味も含めて、今回は例外的にアルザスワインも1本追加。

今回の「フルート型ボトル」の会は、北海道のワインばかりになってしまったなぁ。
でもバラエティーに富んだラインナップになってると思います。

今回のワインリスト
【蘭越いとう農園】Kamisato Blanc 2019
【モンガク谷ワイナリー】モンガク谷 2016
【ル・レーブ・ワイナリー】MUSUBI~結び~2019
【ドメーヌ長谷】FUKUIHARA blanc pf 2020
【栗澤ワインズ】konkon kvevri 2019
【ココ・ファーム・ワイナリー】KURISAWA BLANC 2011

追加
【ドメーヌ・マルク・テンペ】アリアンス 2015

フールート型ボトルとは?

厳密に言うと、ライン・モーゼル型とアルザス型があり、アルザスの方がよりまっすぐにすらっとした形で、ライン・モーゼル型は少し真ん中の辺りで張っています。
日本ワインでは、ライン・モーゼル型は北海道ワインが使用してます。
アルザス型は、今回は選んでないですが、ココ・ファーム・ワイナリーなども使用しています。

JPEGイメージ 6

ボトルの形で言うと、ボックスボイテル(ドイツのフランケン地方の丸い袋状の扁平なボトル)やキアンティ型(昔のイタリアのキアンティにあった藁苞を巻いた丸みのあるボトル)は、ワインショップでも最近は見かけないよなぁ。
レストランなどに行くとよく置いてあったものだがなぁ。
もう流通して無いのか?
日本のボトルよりもフランスのアルザス型のフルート型の方が大きいのだよなぁ。
今回の【ドメーヌ・マルク・テンペ】などもやや大きいですが、【ドメーヌ・マルク・クライデンヴァイス】などはもっと大きくて、私のセラーには入らないくらいの大きさです。
宅配では定型の箱に入らないのでは?と思ってしまうくらいですが、ワインショップはどうしているのだろうなぁ?


北海道以外では珍しい「フルート型ボトル」のワイン

JPEGイメージ 3

【ドメーヌ長谷】FUKUIHARA blanc pf 2020
シャルドネが主体でピノ・ノワール、ピノ・グリ、ピノ・ブラン。
2017年の9月に酒類製造免許の認可を受けた、信州高山村の福井原に標高800メートルに位置する家族経営の小さなワイナリー。
シャルドネの片親がピノ・ノワールでピノ・グリとピノ・ブランも変異や枝変わりであり、このワインはピノ族のみで構成されているので、pfと名付けています。

北海道の余市町、仁木町、蘭越町の10Rワイナリー委託醸造の飲み比べ

JPEGイメージ 2

【蘭越いとう農園】Kamisato Blanc 2019
ソーヴィニヨン・ブラン43%、オーセロワ27%、ピノ・ブラン22%、トラミーナ8%。
農林水産省の職員として26年間、地域農業生産振興など、農業者を政策面で後方からサポートする仕事し、サポートから作る側になりたいと思い蘭越町で2016年、夫婦で醸造用ぶどうの栽培をはじめました。

【モンガク谷ワイナリー】モンガク谷 2016
ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、ソーヴィニヨン・ブランなどの混醸のワイン。
東京都生まれ、埼玉県育ちですが、北海道大学を卒業し東京の商社に勤務しました。
大学時代から将来は田舎で暮らしたいとの思いがあり、札幌に転勤になった時に道内をリサーチして2011年に余市町に移住。ブドウ農家としてスタートし、2018年にワイナリーを設立。

【ル・レーブ・ワイナリー】MUSUBI~結び~2019
シャルドネ、ムニエ、トラミーナ、ピノ・グリ、ピノ・ノワールの混醸のワイン。
20代の頃からボルドーやブルゴーニュのワインを飲み、国内外のワイナリーを巡り、ブドウの栽培や醸造に興味を持ちワイナリーをやりたいと思い、2016年に植栽をし2020年に自社醸造所を開設しました。

栗澤ワインズの飲み比べ

JPEGイメージ 5

【栗澤ワインズ】konkon kvevri 2019
ピノ・グリ、オーセロワ、ピノ・ムニエ、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、トラミナー、ケルナー、シルバーナー。
ジョージア産。クヴェヴリに仕込み。3週間のピジャージュで主発酵。その後一時的にプラスチックタンクに移動したのち、樽で3か月の熟成。

【ココ・ファーム・ワイナリー】KURISAWA BLANC 2011
ゲヴュルツ・トラミナー33%、ピノ・グリ24%、ケルナー16%、ピノ・ノワール12%、シルヴァーナー9%、その他6%。
ココファーム時代のクリサワブラン。10年経ってどうなっているのか。
これを飲んで、ワイナリーを始めようと思った人が北海道に何人もいます。

今回はイレギュラーですが、比較として追加しました。

JPEGイメージ 4

【ドメーヌ・マルク・テンペ】アリアンス 2015
ピノ・ブランとオーセロワ、シルヴァネール、ゲヴュルツ、シャスラ、ピノ・グリ、リースリング。
人気になって昔よりも入手が困難になっていマルク・テンペですが、日本のボトルと見比べてみると背が少し高いのですよねぇ。

「フルート型ボトル」がテーマですが、もう1つのテーマが「混醸」です。
「混醸」と「アッサンブラージュ」とはどう違うのかとか、最近流行の「フィールドブレンド」との違いとか、説明しだすと長くなりそうなので、「フルート型ボトル」をテーマにしました。
「混醸」だとマニアックになりそうだし、ボトルの形をテーマにした方が、分かりやすいですしねぇ。
しかし思いの外、レアワインばかりになってしまったなぁ。
しかも、蝋封のワインが多い!
めずらしいワインが多いので、人は集まりそうだけど。

今回のワイナリー
【蘭越いとう農園】【モンガク谷ワイナリー】【ル・レーブ・ワイナリー】【ドメーヌ長谷】【栗澤ワインズ】【ココ・ファーム・ワイナリー】
+追加
【ドメーヌ・マルク・テンペ】アリアンス 2015

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?