ペーパーレス職員会議
本校の職員会議はペーパーレスになっています。
最初は混乱しましたが、何回か実施してきたので、まとめてみたいと思います。
校務用パソコンを使う
「今日の職員会議はペーパーレスでやります。資料のデータを校務用パソコンのデスクトップにコピーして持ってきてください。」
職員会議当日の昼過ぎ、こんな貼り紙が職員室に掲示されました。
どうやら教務部主導で準備を進めたようで、自分には寝耳に水の話で大変驚きました。
様々な問題が起こることが容易に想像できました。
事前に相談してくれよ・・・。
案の定、大混乱でした。
・ファイルの保存場所はどこ?。
→会議室ではなく職員室の入口に貼ってあります。
・ファイルサーバー、つながらないんだけど。
→会議室に教師系回線が無いから当たり前です。
・データをコピーしていなかった。
→職員室に戻ってコピーしてきてください。
・バッテリーが死んでるんだけど。
→予備のパソコンはありません。
結局資料が準備できずに、他の先生に見せてもらっている先生がたくさんいました。
でも、何回かやっていると、トラブルは少なくなってきました。
それでも生じる問題点としては、
・ノートパソコンを膝に乗せていると重い。メモが取れない。
・事前に紙に印刷している人が結構いて、紙の削減にならない。
あたりで、ペーパーレスの利点があまりありませんでした。
タブレット端末
教師用の授業用iPadが(全員分は無いが)導入されたので、これが使えないかという話が出ました。
この話は自分のところにも流れてきたので、対応を考えました。
ファイルの保存場所
ファイルサーバーからGoogleドライブの共有フォルダに変更してもらい、GIGAスクール回線からもアクセスできるようにしました。
これで、職員室だけでなく、教室でも資料が参照できるようになります。
ファイル形式
Word形式だと編集されてしまったり、Googleドキュメントで開いてしまったりするので、PDF形式に統一してもらいました。
回線
職員会議で使う部屋はGIGAスクールのWi-Fiの電波が届かないので、職員会議の時間だけ教室からWi-Fiルーターを引っ剥がしてきて、電波がいきわたるようにしました。
PoE(Power of Ethernet)で給電するWi-Fiルーターですが、たまたまPoE対応のハブに直結するLANコンセントが近くにあったので、LANケーブルを刺すだけで対応できました。
メモ
iPadだと「マークアップ」で手書きメモを書き込めることが口コミで広まっていきました。
最初は指で書いている先生が多かったのですが、タッチペンを使う人が増えてきました。
自分も最初は私物のApplePencilを使っていましたが、字が汚くて読めないことに気づき、Split ViewでPDFと並べてGoogleドキュメントを開き、ソフトウェアキーボードで書き込んでいくようになりました。
そのことで、教師系回線でもGIGA回線でもメモにアクセスできるようになりました。
残る課題
・職員全員が授業用iPadを支給されているわけではない。
→授業を持たない職員はパソコンを使うしかないか。
・バッテリーが死んでいるパソコンがある。
→Windows11への更新が進めば交換できるだろう。
・自分がいないときのWi-Fiルータの準備。
→誰かに教えておくか。というか、特別教室にもWi-Fiを完備してほしい。
という感じで、当初は教務に振り回されたなぁという意識がありましたが、とにかくやってみるのが大事だなと思いました。
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