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「人間であるならば、文章を書くべきである」という話。

人間は考える葦である

パスカル

一度は聞いたことがあるであろうこの言葉。

そうですね、フランスの哲学者パスカルの言葉です。

ちなみに「葦(アシ)」とは、水辺に生える細くてふにゃふにゃへろへろしてる草のこと。(イネ科らしいよ。)

つまるところ、

「人間なんてふにゃふにゃのクソザコナメクジにすぎないけど、”考える”って強力な武器を持ってることだし、そいつを活かそうぜ。」

という、非常に勇気の出る言葉です。


たしかに、僕らはものを考えることはできます。
少なくとも、そこらの毛虫とかよりは多分賢いし思慮深くもあるでしょう。

しかし同時に、誰しもこんな悩みを抱えた経験があるに違いありません。

「なんかモヤモヤするんだけど、どう言葉にしたらいいかわからない……」
「なんかいい感じのこと思いついたけど、結局どんな考えだったかぼんやりしてわからなくなっちゃった」

思考って、気を抜くとすぐにぼやけて消えていってしまうんですよね。

そこでおすすめなのが、「思考を言葉にすること」、「書くこと」です。

思考に形を与えてやる

思うに、思考とは、脳内にぼんやりと漂う「雲」のようなものであり、
そのままでは、まさに掴みどころがありません。

そこで、我々は自分が何を考えているのか捉えるため、思考を記憶に留めておくために、

まずは思考に形を与えてやる必要があります。

つまり、まず、頭の中に漂う思考や概念を「言葉」で表して、「掴める」ようにしなければいけません。


そして、思考に形を与えて掴めるようにしたら、適切な形で並べて組み立てて、文章という一つのまとまったカタマリにしてやるのです。

はじめはのようにぼんやりとしていた考えが、言葉にすることで手に取れるカケラのようなものになり、そのカケラを組み合わせることで一つのカタマリとなる。

言語化のイメージ(「気体→液体→固体」のアナロジー)

喩えるなら、気体→液体→固体 のようなイメージでしょうか。

ぼんやりと広がる「雲」を、手やバケツで掬いとれる「水」の状態に凝縮し、そしてその「水」を集めて固めて「氷」に凝固させる。

みたいな。

こうして、貴重な思いつきや思い出、自分の考えは、自分のもとから離れにくくなるのだと思います。

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