広島駅周辺の再開発が本格化する前は、広島駅近くにも”昭和な”広島が残されていました。
愛友市場しかり。
猿猴橋付近も。
昭和の香りがプンプンするような古い小さな店が肩を寄せ合うようにひしめき合う街並み。

以前は「広島の玄関口がコレでは恥ずかしい」なんて思っていたくせに、いざ再開発の波が押し寄せ、古い店が一つずつ閉じていくのを見ると、今度は全く逆の気持ちすら起こる矛盾。
結局、人間て、ないものねだりの生き物なんですねえ。

今や、広島駅まわりはすっかり整えられ、地方の観光都市としても恥じることのない立派な街並みとなりました。
一方で、広島駅から徒歩5分圏内にある「エキニシ」は独特のレトロ感で人を惹きつけています。
地元の広島人にも人気のディープスポット、エキニシ。

そこで、今回は
「広島観光なら原爆ドームと宮島だけでしょ」
とお考えの方にも是非訪れていただきたいエキニシのご紹介です。

取材リクエストの多いエキニシ

「エキニシを取材して！」
読者のみならず、編集企画メンバーからもリクエストの出るエキニシエリア。

エキニシとは広島駅の南口から出て右手、広島市南区大須賀町の一角です。
細い路地のような道を挟んで古い建物の小さな店が並んでいます。
そして、リノベーションされた各店は古さがユニークな雰囲気を作り出し、店の個性として光っています。


こんなネコちゃんもいたりして一層昭和感。

取材NG店も多い？！　謎めくエキニシエリア

リクエストがあれば当然取材もしたい！
そこで取材交渉にあたるも、実はこれが難航することが多いのもエキニシの特徴？

席数が少なく、常連さんも多いお店の中には、メディアに紹介されたくないからとお断りを受けることがあります。

そのお気持ち、分かります。
興味半分の新規のお客さんがどっと押し寄せると、いつものお客さんが入れなくなります。そして、足が遠のく常連さん。
メディアの熱が冷めても、もうかつての常連さんが戻ってきてはくれないかも・・・というお店側の不安感。

でも、そんなお店こそ、皆が知りたがるお店であることは間違いありません。あー、あのお店も紹介したかったなー、なんて思うこともしばしば。


下の写真は昼間のエキニシ。全く色気なしね　笑
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大人のための夜遊びスポットで「はしご酒」

エキニシの面白さと言えば、ふらりと歩きながら空いている席があれば『ちょっと飲み』を楽しめるところではないでしょうか。
ちょっと覗いてみて入れれば一杯。
そしてまた次のお店を覗いてみる、なんてハシゴ酒が楽しめる（むしろ、そういう楽しみ方をしたい！）のですから、大人の夜遊びにはもってこい。

個人的には観光用エキニシ・グルメマップを作ってみたいという密かな野望を抱きつつも、未だ実現せずなのですが。。。