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人生は過ぎ行く①(フラメンコ日記)

本職は踊り手です。
が、なりゆきで、歌う方を少し、残しておく。
歌とは、Cante Flamenco(カンテ フラメンコ)。フラメンコの歌です。スペインの南の流浪の民、ジプシーの土着の音楽芸能。
そのCante Flamencoのうち、今回はSevillanas(セビジャーナス)というジャンルを。ほかの曲へも行くかはまたなりゆき次第。

個人的に都合の良い解釈、沢山しています。どうぞ鵜吞みになさらずに。
その道の方からの異論反論ご指摘、喜んで承ります。ご指導くださいませ。

お題「Sevillanasを、歌おう♪」

Sevillanas(セビジャーナス)を、ちょっとおさらいします!
一応いくつか歌えるようにしてるのだけど、この度、お友達たちと自主練会をすることに。
蘊蓄を共有しなさいとの指令につき、自主練のそのまた自主練です。


Sevillanas(セビジャーナス)とは

まずは、ちょっとご覧ください。

Feria de Abril(春祭り)の様子に乗せて、Sevillanas一曲(4番で1セット)、約3分

伴奏とか間奏に、ちょっとほのダサさ、を感じませんでした?
私は感じました。
アレ、フラメンコってもうちょっと、渋さとか切なさとか格好良さ、なかったっけ?なんだこの、歌謡曲?感。
…だって、地元の民謡的盆踊りだもんねぇ。と、今では思ってる。

さて、こんな「Sevillanas」とは。
言葉のまま、「Sevillaの(セビージャのもの)」という意味。
スペイン・イベリア半島の南の地方、アンダルシア。その州都がSevilla(セビージャ)です。世界陸上とか受け入れてた時期もあるよね。
アンダルシアの中でも、一番の大都会。スペインの第5の都市と言われる。

ここでの民族舞踊に、ロマ/ヒターナと呼ばれるジプシーたちの音楽;Flamencoが融合してできたものが、Sevillanas。
Sevillaでは、「Feria/春祭り」が毎年4月に行われます。この時にみんなで踊りまくるのがSevillanas。Sevillaの春祭りで踊るから、セビージャの(やつ)。Sevillanas。夏休みに帰省して地元の祭りで踊る、盆踊りのようなもの。と、日本ではよく説明されています。

なので、パターンが決まっていて、大体なんとなく、誰でも踊れる。
型が決まっているから、
・初対面同士でも踊れる
・新曲が毎年次々出る
(同じ型にはまっていればいいので、やりたい放題。
(長調、短調、por Medio(解説はいつかまた)、等なんでもあり。
(曲調どころか、歌詞のぶっこみ方も。きちんと韻を踏んでいる正統派なのから、もう早口言葉ですか的なのまで。

つまり
歌のバリエーションが多く飽きずに楽しめる、
これ覚えておけばお祭りで楽しめる、
老若男女問わず体力に合わせて踊れるVer豊富、
誰でも踊れるのでイベントの最初や最後にみんなでワイワイするのに最適。

ということで、
日本での初めて習うフラメンコは、ほぼほぼ、Sevillanas。
私が学生でスペイン舞踊部に入部して、1年生でまず教わったのが、やっぱり、Sevillanas。

Bienvenido a la puerta del flamenco♪
フラメンコの入口へようこそ♪


Sevillanasの、リズムパターン。

フラメンコといえば、一番理解困難で、かつ、面白いのが、リズムパターン。「Compas/コンパス」と言います。
曲/ジャンルによって、まったく異なるCompasを持つのがフラメンコ。

イメージは、アナログ時計の針の一周分。12時から12時へ、時間ってぐるぐる回って進んでいくでしょ。
この1周を何拍でとっていくか。

Sevillanasは、民族舞踊なので、ずんちゃっちゃ♪ずんちゃ♪、て感じ
1Compas=6拍。1,2,3,4,5、(息継ぎ6)。
アクセントは1,4,5。締めは4。

…言葉で言われましても?ですよねぇ。一曲聴いてみよか。

と、YouTubeに落ちてるのを探しに行ったら、まあ目移りすること…
なんだか楽しくなっちゃったので、本題は横に置いときましょ。
まずは楽しむのが一番❤


色々Sevillanas、まずは楽しもう。

最初に聴いていただいた、お祭りで流れまくっている、盆踊り的Sevillanas。
あんな「歌謡曲」が流れまくっていますが、もちろん、いかにもフラメンコな、格好いいのもたくさんあります。

↓プロのショーの合間であろうアトラクション。こういうの大好き。約3分


競技ダンスレベルの、小6。すごすぎる。約4分


じいちゃんばあちゃんになっても踊るのがFlamenco。しかもメロディーなしのラップ調。約3分


4番で1セット、が定番。1番ずつ、別々の歌から引っ張ってきて、色々聴けるのが楽しい。
ので、日本でも歌い手の手持ちの歌が十分あるなら、よくやります。約4分


Feria de Abril、2018年、Sevilla。
4月の祭り。=Sevillaの春祭り、ってこれ。こういう取材動画がYouTubeのあちこちに落ちてます。

Caseta(カセタ、ちっちゃい小屋という意味)を設営して、身内で飲み食いしつつ、ディスコのようにSevillanasを踊りたおす。代わる代わるバンドが来ては演奏していく。

らしい。私は一度も参加できたことないけど…一度は行ってみたいような、さすがにご遠慮かなと思うような。地元の楽しみだからね。
観光客も一部は入れるのだろうけど…そもそも4月というこの時期にスペイン旅行行けたことはないな。

↓あちこちのCasetaを取材している動画。6分少々。


さて、名残は尽きませんがこのくらいに。
次回は、お題に選んである一曲、「Pasa la vida(人生は過ぎゆく)」の解説をやってみまーす!

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