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胸を離れないひとたち⑦ 例えばスーツのポケットの中。

出張にあちこちドサ周り中。
お世話になったお客さんたちにお暇を告げ御礼を申し上げて歩く。

(あまりしんみりしたくないので、
 リスくん(小)達を連れて歩く妄想して遊びつつ。
 いい大人がの自覚はあるので少々生暖かくお見過ごし下さいませ
 付き合って下さる優しい皆さん有難う。)

辞めるわけじゃないよ。でも次は**の担当になるのでとも言えない。
行き先を告げずにお暇するのは、まるで永の別れのようで。

終電で北陸へ。新幹線から私鉄へ乗り換え。
最後の私鉄の車両は、どうも、私一人きりのよう。ワンマン運転につき車掌さんもいない。

…ええと、スミマセン。白状しますと
誰もいないならいいか!と、
耳から入っている音が口から漏れるに任せました。
ノスタルジーな車内写真撮りまくりました(・ω・)。

一通り、ひとりできゃっきゃとお上りさんの観光をしてから、ふと、もうこの車両に乗ることは無いのかも…と気づく。
新人の頃、ドキドキワクワクしながら、そういえばこの車両乗ったわ。張り切って緊張してコブシ握ってたわ。
と、思い出したら、ちょっとメランコリック。

その時にイヤホンから流れ始めた曲

「ここから頑張って、ココマデきたでしょ!」
「大丈夫一緒にいるから、元気出してまた次にいけ!」と言われた気がした。
ポケットの中に詰めてあるリス君たち(実際はスマホでYoutube)が寄ってたかって歌って励ましてくれてるような。

明るい曲が、却って心にしみる時ってあるのね…

例の男声合唱曲は、ちょっと色々よく分からない感情が渦巻く危険な香りがするので、実は最初に2回聴いてから再生できずにおります…もうちょっと落ち着いてから良く聴きますので…


終点の目的地に着いたら、なんと隣の車両(2両編成)から、下車する方がいらっしゃいました…
すすすすすません…

※わりと実話です。様子のおかしい出張者で、ほんとスミマセン;


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