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オシリスの眼/オースティン・フリーマン

エジプト学者ベリンガムが不可解な状況で忽然と姿を消してから二年が経った。生死不明の失踪者をめぐって相続問題が持ち上がった折も折、各地でバラバラになった人間の骨が発見される。はたして殺害されたベリンガムの死体なのか?複雑怪奇なミステリに、法医学者探偵ジョン・ソーンダイク博士は証拠を集め、緻密な論証を積み重ねて事件の真相に迫っていく。英国探偵小説の古典名作。

相関図

【感想】
ソーンダイク博士のシリーズ長編。エジプト学者の失踪,死亡。死亡の仕方,遺体の安置場所まで決めた風変わりな遺言書。見つかった謎の白骨死体は,本人なのか??と古典ならではの話だが,110年前の作品ながら,なかなか面白い。やはりエジプト風味が効いているのがよいのだろう。当時の最新技術+語り手の恋愛話も入れてあり,構成は今のラノベと変わり無いじゃないかと言いたくなる。つまり,古典の域を出ないという。やはり古典はいい。

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