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ローズ・コード/ケイト・クイン

第二次世界大戦下、社交界の令嬢オスラは国に召喚され、ブレッチリー・パークに辿り着く。
そこには秘密裏にドイツの暗号解読に挑む政府暗号学校があった。
オスラは下町育ちのマブ、パズルの名手ベスと知り合い友情を育むが、ある事件から3人に悲劇が訪れ――
7年後、オスラは差出人不明の暗号文を受け取る。
それはかつて自分を裏切った友人が助けを求める手紙で……。
陰謀渦巻く歴史ミステリー!

相関図

【感想】
分厚い,だがこれは面白い!二次大戦中,暗号解読に従事した女性3人。王女,あばずれ,母親に厳しく監視される女性とキャラクターの振れ幅は大きい。育ちも生き方も違う3人のベクトルは合わないが友情も,とはなるがそんな凡庸な作りの話ではなく。戦争に翻弄されながら,それぞれが生き方を見つけようとする姿がいい。
精神病院に入院した1人から2人に送られた暗号の手紙。
裏切り者はだれなのか?で,ずっと謎として引っ張られる。

前半長いが,最後は一気に動くのでじっくり読むとよいです。
戦時下で暗号解読に女性がどのように関わったかは,第87回アカデミー賞脚色賞受賞映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を見ておくとよいです。


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