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賢者と愚者の違いとは?

賢者と愚か者を区別するには、以下の4つの要素が重要です。

高い想像力
妥当な推論
結果の保証性
広範囲にわたる功罪の捉え方



ここでは、これらの要素をコロナウイルスの例を使って説明します。

1.高い想像力

賢者は現状から大きく逸脱した事態を想像できます。
 例えば、コロナウイルスのパンデミックで社会的混乱が起こる可能性を、その発生前に想像できた人は賢者です。一方、このウイルスが大したことないと考えてそのような事態は起きないと考えた人は愚者にあたります。

2. 妥当な推論

高い想像力を持つことは重要ですが、それが妥当な根拠に基づいている必要があります。
 例えば、コロナウイルスが業界全体に経済ダウンをもたらすという推論は、ウイルスの感染力や海外での被害状況を考慮することで妥当と言えます。一方、占いや夢からから同じ結論に至ったとしてもそれは賢者とは言えません。

3.結果の保証性


賢者であるためには、妥当な推論が常に正しい結果につながるわけではない点を理解することが重要です。歴史的な事実やデータに基づいて合理的に推論しても、世の中は予想通りに動かないことが多々あります。この現実を理解することは、賢者と愚者の違いを見極める上で重要です。
 例えば、コロナウィルスでは被害がとれくらいになるかを推測してその結果通りで無かった場合でどう変わるか。賢者は何故ならなかったのかと考えてその推論が妥当かどうか考えます。一方で、愚者は結果だけでその推論が異議ないものと考えます。

4. 広範囲に功罪を捉える能力

賢者は被害や影響を広範囲にわたって捉えることができます。
 例えばコロナウイルスによる影響は、目の前の人の生死といった個人的なレベルだけでなく、自分の日常から離れている存在の人が不在することによる社会インフラの不備によるリスクもあります。賢者はこの広い視野を持ち、社会的インフラの不備の面も考えてその危険性を考察しますが愚者はそうした視野を持ちません。

以上の4つの要素を考えることで、賢者と愚者の違いを理解することができます。

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