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2023年度プロ野球チームの成績分析:RCWIN・RSWINによる深掘り(セ・リーグ編)

RCWINとは?


「RCAA」は、平均的な選手と比較して、その選手がチームにどれだけ多くの得点をもたらしたかを表す指標です。そして、これをさらに「勝利数」に換算することで、その選手のパフォーマンスがチームの勝利数にどれだけ貢献しているかを示す数値に変換するのが「RCWIN」です。

RSWIN とは?


投球回数と失点から平均的な投手と比較して何勝分の価 値を生み出したかを示す指標であり、XRWIN は、単打は 0.5 点、本塁打は 1.44 点を生み出すという過去の統計を利用し、 平均的な打者と比較して何勝分の価値を生み出したかを示す 指標である。


各チームのRCWIN・RSWINが1.0以上の選手を取り上げてみました。


阪神


投手8.92,打者2.74といずれも大きなプラス値を示したことで2位と11.5ゲーム差を付けました。ざっくり計算すると仮にこの戦略がまるまる無くなっても74勝でギリギリ優勝出来るスペックが残ってます。特定の選手に依拠しておらず、戦略も圧倒的なのでしばらく黄金時代になるかもしれません

広島


投手-1.15,打者-2.25とどちらもマイナスなのに順位は2位という好成績です。監督の采配が上手かったのか運が良かったのかわかりません。西川がいなくなることでマイナスが増えるのですが果たして来シーズンはどうなるか

DeNAベイスターズ(横浜)


投手0.84,打者0.74と攻守どちらもバランスが取れた数字を示した。バウアーの数字は0.79とまずまずの数字を挙げました。今永とバウアーがいなくなる事もあって先発の頭を上手くそろえられるか次第となりそうです

巨人


投手-0.98,打者7.42と打者は良いが投手が悪いという顕著な結果が出ました。細かく見ると先発の頭よりも中継ぎが足りないという感じです。打者は圧倒的で複数いる事から、中継ぎをいかに補強できるかが来年の飛躍のポイントでしょう

ヤクルト


投手-8.14,打者1.6と打者はまずまずで投手が圧倒的に悪いという結果になりました。先発無しで中継ぎで補うというのは初めのうちこそ上手くはいったものの後半になるにつれて疲労または対策がなされたのか打たれ始めてしまってこの数字になってしまいました。来年はこの方針を続けるのか、従来の先発型にするのでしょうか。
 因みに興味深い話として、村上選手の去年の数字は9.47だった。仮に村上選手がいなければ、ヤクルトはベイスターズに僅差で優勝を譲っていた可能性が高い。2023年のシーズン開幕時の村上選手の不調で、1-4位が混戦状態となったことは、この数字が示す実態を示したのかもしれません。

中日


投手0.52,打者-10.22と投手は並みだが打者は圧倒的に悪いという結果になりました。ともかく打者をどうにかしないといけないことが顕著な状況です。
 2022年、中日は打者をトレードで手放し、投手を大量補強した。その結果、投手は3.10だったのが下がり、打者は-5.34がさらに低下した。今年のトレードだけを見れば、短期的には失敗だったと言える。ただしこれは結果論であり、長期的な視点では評価が変わる可能性がある。


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