愛を全身に浴びる=呼吸が深く筋肉が緩む/攻撃から身を守る=呼吸が浅く筋肉が硬直する
あの、ひかりだった幼少のころの
あたたかな記憶は
まるい球体の中心にあって、
その球体は、
長い間あらゆる黒いものに
覆われていたし
それは
まだ・まだ現在進行形。
・・・
その皮を、剥きにくい蜜柑の皮をむくかのように、
ぼろぼろ、ぼろぼろ、とめくっていかないと
あのあたたかな記憶には辿り着かず。
ただ、このひかりのたまである私の魂本体の存在は
絶対的で消えることがなく
ゆるぎないものとしてここに在る。
ろうそくのひかりのように、ここに在る。
そういえば、一人目の神様が言ってたな。
「えり。えりの心の中には、えりだけのキャンドルがあって
その火を消せるのは、あなただけなのよ。
その火は、誰にも消すことはできない。
だから、大丈夫なのよ。」
と。
うん。だから大丈夫。ありがとう。
ただ、
ぼろ、ぼろ、としたその皮は、
まったくもって すっきりつるんとは、いかずに
まだまだ私の球体にこびりついているようだ。
毎日、そこに意識を向けて、光を当てることで、
皮を剥がしていく作業は進んでいく。
自分を正当化したり
自分を欺いて「わたし・もう・だいじょうぶ」劇場を演じたりせずに
ここに在る違和感を洗い出す作業は、日々、日々
自分を知るために大事な作業。
・・・
不意にやってくる身体の違和感。
胸の辺りが苦しくなる。
その後すぐにやってくる記憶ともいえない冷たいリピート。
「あの時私はあの人にこんなことをされた。
あの人は私のことを大事にしてくれたとおもっていたのに、
わざと私を傷つけようとしていたのかもしれない。
なぜなら行動はこうだったから。こんなことをされたから。
表面上にあった言葉とは逆の行動をしてきた。
私のことを大事には思っていなかったということだな。
そうだ、そしてあの時はこう言われたんだった。
そして私はあの時こうしたんだった。そしたらああ言われて
きっと本心はあの人はこう思っていたんだと思う。
口だけだったんだろうな。
だから今こうなっているんだと思う。
私は本当は嫌だった。
むかつく。嫌い。大っ嫌い。絶対に許さない。」
誰が喋っているの?と我にかえるまで、
延々と脳内が恐ろしいキャラクターで喋っていることがある。苦しい。
よくみると、現れてくる
「絶対にあの人を許さない」というもう一人の私。
その意識に持っていかれると、
私の体は本当に硬直して、
時に痛みが本当にやってくる。
許さない、という意識は根深くて、強くて、冷たくて、私を蝕む。
自分を否定された、自分という存在を否定された。
そう思い込んでいるのだからこれは厄介だ。
身体がそれを察知して、攻撃から身を守ろうとして
筋肉がどんどん硬直していくのだと思う。
敵に見つからないようにと、呼吸を浅く、最小限にしている。または、こういうネガティブな考え事をしていると、呼吸を一時本当に止めている。
なので、脳内に酸素が行き渡らず、バグはどんどんと大きくなっていく。
・・・
今日もこういう硬直した筋肉を感じて
呼吸が喉の下に全く入らないな。という感覚をつかんでいた。
唐突に、携帯電話の通知が来た。
森のメンバーラインから。
最も多い人数のライングループに、
私の誕生日をお知らせして、みんなからお祝いの言葉を
引っ張り出す。という
愛
最上級の
愛
「今日はまるちゃんのお誕生日!」
「お誕生日おめでとう。」
「生まれてきてくれてありがとう。」
「俺はお前が好きだよ!」
硬く、冷えた私の筋肉が緩む瞬間をつぶさに見る。
呼吸が突然肺に、腹に、全身に行き渡るのを感じる。
バクバクしていた心臓があたたかくなる。
涙が出てきて、一気に全身があったかくなる。
これが、愛の正体なのか。と、頭と、身体と、こころで実感する瞬間だった。
全身に愛を浴びると、
心が緩まり、身体があたたかくなる。呼吸が一気に深くなる。
こんなに心穏やかな誕生日。生まれてはじめてだと思う。
誕生日おめでとう、わたし。
私はいま、たくさんの人からの愛を受けて生きています。
これから、私は地球のために、人のために、
私の愛を還していく。人生をかけて。
苦しむ私を救い出そうと、ライングループにお誕生日のお知らせをしたのは
やっぱりあの愛の戦士ひとみーるだった。
最高かよ!
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