水野慎也(株式会社イーライフ)

イーライフのアドバイザー水野慎也氏が中心となり、カゴメのコミュニティで活躍してきた知見…

水野慎也(株式会社イーライフ)

イーライフのアドバイザー水野慎也氏が中心となり、カゴメのコミュニティで活躍してきた知見やコミュニティ成功ノウハウなど企業コミュニティにまつわることを発信するイーライフの公式noteです。お楽しみください! 株式会社イーライフ https://www.elife.co.jp/

マガジン

  • 企業コミュニティQ&A

    コミュニティ運営の実務に踏み込んだ「Q&Aコーナー」として、よくある疑問を解き明かし、業界先駆者がこれらの課題にどう取り組んでいるかをご紹介します。

  • こぼれ話

    本編の「ちょっといい話」を書いていて気づいたことや、日々の活動の中でコミュニティに触れたトピックなどをお届けします。

  • 企業コミュニティのちょっといい話

    「コミュニティ」の立ち上げや日々の運営に役立つ情報をお届けするマガジンです。

最近の記事

プレゼント目当ての人しか集まらない?コミュニティ集客における課題の解決策とは

プレゼントなどのインセンティブは集客に有効? こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 前回は、コミュニティ立ち上げ期における集客のためのインセンティブや広告費の必要性について解説しました。 しかし、この方法では「プレゼント目当てだけの人ばかり集まってしまうのでは?」と疑問に思うかもしれません。確かに、プレゼントなどに惹かれて会員登録をした人は、コミュニティの本来の目的である商品やサービスに対するコメントや、ファン同士の意見交換には無関心かもしれません。さて、どう

    • コミュニティ運営の集客アクションで心がけたいことって?

      コミュニティの集客は必要?どのくらいの規模が理想?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 コミュニティをスタートするとき、当然のことながら、会員数はゼロ人です。そこから集客を重ね、コミュニティの成長につなげていくわけです。「Q&Aコーナー」第5回目は、コミュニティ運営における集客についてお話しますね。 さて、まずはコミュニティに集客が必要なのかというところから考えてみます。コミュニティの立ち上げにはきっと(たぶんマーケティング上の)目的があり、その目的を実現するた

      • 新感覚SNS「BeReal」に見る、インターネット上の他人との距離

        こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 先日、NHKの情報番組「あさイチ」で「コレがクる!?押さえておきたい今年のトレンド」という特集を放送していました。番組内で9個のキーワードを取り上げていましたが、「スペパ」「クルンジ」「ぬいポーチ」など、おじさんには何のこっちゃ?と想像もつかないものばかりでした(汗) そのなかで気になったのが、「映えないSNS」というキーワードです。どうやら、「BeReal」というSNSがZ世代を中心にウケているとのこと。少し調べたところ、「

        • コミュニティ会員の声って信用していいの?好意的なバイアスの考え方

          コミュニティ会員の声はバイアスのかたまり?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「Q&Aコーナー」第4回目のテーマは、「コミュニティ会員の声って信用していいの?好意的なバイアスの考え方」です。コミュニティを運営していく中で浮かび上がるこの疑問を、私の経験談を交えながら解き明かします。 “バイアス”を直訳すると、「偏り」「先入観」「思い込み」といった意味になります。企業が運営するコミュニティの場合、どうしても「よい意見」「高評価」に偏りがちです。そりゃそうですよね

        プレゼント目当ての人しか集まらない?コミュニティ集客における課題の解決策とは

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        • 企業コミュニティQ&A
          6本
        • こぼれ話
          11本
        • 企業コミュニティのちょっといい話
          15本

        記事

          迫る「2029年問題」。企業はどう対応すべき?

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 前回は、2010年以降に生まれたアルファ世代をテーマにしてみましたが、今回はそれよりも早く訪れる「2029年問題」についてご紹介しますね。 2029年問題とは、学習指導要領の改訂にともなって2024年度以降の(要は2025年の)国立大学共通テストで「情報」が科目に加えられることに起因する問題です。高校では、2022年度から必修科目の「情報Ⅰ」、2023年度からは選択科目の「情報Ⅱ」がカリキュラム化されており、すでにすべての高校

          迫る「2029年問題」。企業はどう対応すべき?

          コミュニティの運営は大変?有効な運営体制の構築方法

          企業コミュニティはどの組織が主管しているのか?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「Q&Aコーナー」第3回目のテーマは、「コミュニティの運営は大変?有効な運営体制の構築方法」です。前職で実際にコミュニティの運営に携わった私の経験を交えながら、この疑問を解き明かします。 すでにコミュニティを運営している企業では、一体どんな組織が主管しているのでしょうか?これは、コミュニティを立ち上げる目的によるところも大きいのですが、多くの企業では「マーケティング部門」「広報部

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          アルファ世代が次の主役に。時代とともに変わりゆくUI(ユーザーインターフェース)

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 1990年代後半から2010年頃に生まれたZ世代が成人となり、企業のマーケティングターゲットがその世代に向けて活発に行われていますね。 そして今、そのZ世代に後続する世代として注目を集めているのが、2010年以降に生まれた「アルファ(α)世代」と呼ばれる層です。アルファ世代の始まりである2010年生まれの子どもたちは、現在小学校高学年から中学生。そろそろスマートフォンを親から与えられる時期といえます。 先日読んだ本の一節に、

          アルファ世代が次の主役に。時代とともに変わりゆくUI(ユーザーインターフェース)

          コミュニティは売上に貢献できるのか?

          立ち上げ時に問われる「売上」という課題 こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「Q&Aコーナー」第2回目のテーマは、「コミュニティは売上に貢献できるのか?」。コミュニティを立ち上げる際に浮かび上がるこの疑問を、2つの成功事例から解き明かします。 コミュニティを運営する目的としては、主に「ファンづくり」や「顧客の声(VOC)収集」などがあげられます。でも、いざ立ち上げの検討に入ると、経営層・管理層から「そもそもコミュニティって売上につながるの?」と問われるケース

          コミュニティは売上に貢献できるのか?

          コミュニティ運営のメリットと実践的な手法

          新コーナー「企業コミュニティQ&A」がスタート こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「企業コミュニティのちょっといい話」では、これまでに数々の企業コミュニティの実例を分析し、その運営の狙いを明らかにしてきました。このマガジンではアプローチを変えて、コミュニティ運営の実務に踏み込んだ「Q&Aコーナー」を立ち上げます。ここでは、コミュニティ運営に関するよくある疑問を解き明かし、業界先駆者がこれらの課題にどう取り組んでいるかをご紹介します。 Q&A第1回目は「コミ

          コミュニティ運営のメリットと実践的な手法

          唯一無二の体験を創り出す!「NFT」がコミュニティにもたらす価値とは

          NFTとは?こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 前回の『急速に拡がる「ChatGPT」の波!果たしてコミュニティでも使えるのか?』に引き続き、今回もデジタルテクノロジーに触れてみたいと思います。 テーマは「NFT」。みなさんは聞いたことがありますか? NFTは「Non-Fungible Token」の略で、非代替性トークンと訳されます。わかりやすく言えば「替えが効かないデジタル資産」。ブロックチェーン技術を利用したNFTによって、デジタル上のアート作品やコンテ

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          急速に拡がる「ChatGPT」の波!果たしてコミュニティでも使えるのか?

          活用が進む「生成系AI」こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 最近、ニュースなどでよく名前を耳にする「ChatGPT」。生成系AIと呼ばれるこれらのコンピュータテクノロジーは、私たちの生活のさまざまなシーンで活用が進んでいます。とりわけ、自然言語処理(NLP)の分野ではコンピュータの文章解析精度が上がっており、例えば次の図のように受信したメールの文章を解析し、適切な返答を提案してくれます。 急速な進化を見せているこの生成系AI、もとをたどると、2017年にGoog

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          まずは子どもの心を掴むべし!?長期的な信頼を得るマーケティング戦略

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 企業コミュニティのちょっといい話vol.13「記憶のメカニズムを活用!コミュニティでの体験が紡ぐ、顧客と企業の関係記憶とマーケティング」では、個人が経験した出来事に関する記憶、いわゆる“エピソード記憶”が、長期記憶に残るためのカギであることを紹介しました。 そのエピソード記憶の中で強力なものが「子どもの頃の体験の記憶」です。みなさんも、大人になった今も忘れずに思い出せる出来事があるのではないでしょうか。 かくいう私も、いくつ

          まずは子どもの心を掴むべし!?長期的な信頼を得るマーケティング戦略

          記憶のメカニズムを活用!コミュニティでの「体験」が紡ぐ、顧客と企業の関係

          長期記憶と短期記憶こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 みなさん、学生時代を思い出してください。 テスト前日に何も準備していなくて、焦って徹夜したことがあるのではないでしょうか。でも、この「一夜漬け」、記憶のメカニズム上は効果が薄いと言われていますよね。人間の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があり、長期記憶として脳に残すためには睡眠が必要なのだとか。 したがって、一夜漬けで頭に詰め込んでも短期記憶にしかならず、テストが始まる頃にはきれいさっぱり忘れてしまっている

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          なぜ「口コミ」は信用できるのか?コミュニティが果たす重要な役割と口コミ効果

          口コミ効果と信憑性評価の心理こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 「行動喚起」をテーマとした前回のコラムでは、企業が仕掛けた行動喚起策を、SNSやコミュニティを活用して情報拡散するマーケティングについて触れてみました。 その中で、関西学院大学の森一彦教授の論文を参考に、共感を生み行動変容を起こすのは、情報の送り手(企業)と受け手(SNSフォロ ワーやコミュニティ会員)の相互作用 が寄与していると解説しました。 この相互作用、SNSやコミュニティで考えると、いわゆ

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          コミュニティが起点に!ユーザーの行動を喚起する仕掛けづくり

          需要を喚起することもマーケティングの重要アクションこんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 年の変わり目は、何かと目標設定を行う機会が多いですよね。お正月🎍には「一年の計」、新年度🌸には「新しい売上げ目標」など。個人の生活の中でも、「今年は○○にチャレンジしてみよう」といった意気込みを掲げるのではないでしょうか。この意気込みに寄り添い、行動を喚起することも、企業マーケティングの重要なアクションのひとつだと思います。 自社の商品・サービスを思い浮かべてください。すでに出

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          進化する「音声認識」がコミュニティ運営の効率化に一役!?

          こんにちは。イーライフのアドバイザー水野です。 私は、この「企業コミュニティのちょっといい話」以外に、翔泳社のWebマガジンMarkeZineでも「Withコロナ時代、一歩先行く企業コミュニティの共創最前線」という連載コーナーを担当させていただいています😊 先日、最新号の西川株式会社編が公開されましたが、その取材の際のメモ作成📝に音声認識ソフトを活用してみました。音声認識の精度はというと、ところどころ意味不明の部分もあり、「こんなものか💦」くらいのレベルでした。 ひと口に

          進化する「音声認識」がコミュニティ運営の効率化に一役!?