『恋の歌、愛の歌』考察

以前の記事で歌詞をご紹介した
Chiho × Chiharu『恋の歌、愛の歌。』

本記事は、ハーモニーについて。


声を大にして言いたい

おふたりとも声質がいっしょ(近い?)
お声が綺麗耳が幸せ私死んでもいいわ


一緒にメロディを歌っているのか、おひとりなのか、わからない。
ハモリパートが現れて、
そういえば今まではふたりだったんか?ひとりだったんか? さっぱりわからんぞ…  てなる。

ハモリパートがすんなり耳に入ってくる。
声が透き通っていて、声質が似ているからか、声が喧嘩しない。とても良い。絹のような肌触り。

「橘さんは声の響きが違う」とコンクールメンバーに入れなかった過去を持つ私からすると、
とても羨ましい。とても素晴らしい。いいなあ


⚠︎注意

この先は音程に関する専門的?なお話です。
苦手な方は自重してください。



歌い方と音程の話。

「これが」「恋なのか」「これが」「愛なのか」「いまだ」「わからない僕だけど」「君と」「生きていたい」

「ただ伸ばしてる」わけではなく、
歌いかたが「マルカート(音をはっきりと)」ぽいのがまた、いいよね。

「これがーこいなのかー」だと、
次の言葉の前に少しの空白がないと、
次の語頭(この場合は「恋なのか」の「こ」)がぼやける。
ちなみに「愛なのか」は、母音だけのア行は、
ぼやける。飲み込まれる。


「僕の心は〜」は、いきなり高くなりすぎたのかな?って感じ、少しおつらいのだろうか。

「その度じぶん」の「ん」を語尾としてさりげなく、しかしはっきりと歌っているところが好き。
このときの「ん」は口半開きだと思う。

「励まし続けてきた」出ました「し」!
「sh」だけのやつ!好き!

サビ前フレーズ、歌詞多め。
言葉はっきりと聞こえるし、パート別れるとこ綺麗。
ちなみに私は歌うならハモる派。
音程に命かけてます♪ はい蛇足でした。

サビ
力むでもなく、力を抜くでもなく、
「通常運転」で歌ってらっしゃる。
(感情がうるさい私は、尊敬の念しかない)


2番
頻繁にハモり始めた。でました「sh」好き。

下の子の声が大きいのか、私の耳がそっちを拾うのか、わからぬ。

サビでハモらない狙いが「歌詞を聞いてもらいたい」って意味だったら大正解だね。

僕の存在を必要としてる 君のために
生きていたいと 思うのは なんて感情だろう

「君のために」の「に」
1,2番は5文字だった、それが6文字になった。
単なる添え物にならなかった、おまけにも人権がありました。
自然と存在感がある「に」でした。かっこいい
文字数と拍の都合上、忙しくなっても「仕方ない」はずなのに、でもゆったり流れてくる!

「思うのは」
「お」を起点として、上がる人と下がる人。
「お」完全1度、「も」長3度、「う」短3度、
「の」「は」長3度

「なんて」
「な」で長3度になって安心して、
「んて」で短3度+シの♭ないよ!
  → 緊張感が高まる。

「感情だろう」
長3度、緊張からの開放。綺麗にまとまった。


最後のサビ
「これが」「これが」良いです!
「恋なのか」上はもり良い… めちゃ綺麗だ…
長3度と短3度を交互に、という粋な試み。

「これが」「これが」やっぱり、良いです!
「愛なのか」上ハモりいいい綺麗だああ

「いまだ」「いまだ」楽しい。
「わからない僕だけど」上ハモり!
短3度と長3度を交互に 「僕だけど」長3度
「君と」久しぶりのユニゾン
「生きていたい」長3度と短3度を交互に

「これが恋ならば」「これか愛ならば」
「こ」長6度 「れ」短6度 「が〜」長6度

「君を確かに愛してる」
初のハミング!
歌詞を際立たせるためのハミング!良い!!

「君に恋してる」
6度。あたたかなハーモニー。好き。

「君に恋してる」
最後はやっぱりユニゾンだよね!
もうほんと好き!!



言いたいこと言えて満足。

音程の話を長々としました。
読み手からすると「わからない」人が大半かなと思うの。音楽に詳しい人ばかりではない。

一度でいいから、ハーモニーについてこれでもかってくらいと語りたかった。
成就できた。たぶんもうやらない(たぶん)


以降はたぶんボカロ曲を。
歌詞と考察を、できたらいいかなあ…

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