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第16話:どんなミッションを作る?

「どんなミッションを作る?」

ボードゲームの土台はできた!あとは、こなしたくなるたくさんのミッションが欲しいところ

 私 :「どんなミッションがいいんでしょうか?」
社長:「まずは、簡単なミッションがいいよね!初めから難しいミッションが出されて、解けない時間が長いとつまらないし、嫌になるよね。」

 私 :「確かに。」
社長:「ゲームに夢中になってもらうためには、『簡単!できる!楽しい!』となることが大切だと思うんだ。
 
この、「できた!ひらめいた!」瞬間に頭の中では、「アハ体験」が起こるんだ。この「アハ」は「ヘ〜!なるほど〜!」というような感動詞。「アハ体験」が起こるとドーパミンという、「快感」「幸せ」を感じる物質が沢山出るんだ。

ゲームには「できた!」→「アハ体験」→「ドーパミン」→「楽しい・夢中」の仕組みがあるから楽しいし夢中になるんだ。これから考えるミッションも「夢中になる仕組み」を作れるといいね。

 ただ、簡単すぎると、つまらなくなるから、段階が進むと、『ちょっと悩む!わからない・・・あ!わかった!スッキリ!楽しい!』という様にちょっとずつ難しくして、達成感を持たせてあげるのも重要だよ〜」

 私 :「なるほど、段階的に難しく・・・」
社長:「プログラミング的要素も段階的にしっかり盛り込んで、ミッションを作ろう!」

 私 :「お〜!!・・・・・ん?プログラミング要素、段階的?」
 
いざミッションを作ろう!とやる気になった私だったが、
段階的にプログラミング的要素を盛り込むってどうやって?
 
プログラミング的思考は、どんな手順で、何から学べばいいんだろう。

 私 :「社長〜〜プログラミングって、どんな手順で学べばいいんでしょうか・・・」
社長:「プログラミングを学んでみればわかるんじゃない?」
私 :「学ぶ?」
社長:「うん。まだ、1からプログラミングしたことないでしょ?そりゃあプログラムの手順はわからないよ。」

 私 :「私、できる気しないです・・・というかプログラムのプロなんだから、社長がその手順を盛り込んだミッション作ってくれた方がしっかりとした教材ができるのでは・・・
素人が一からやっていたら、遠回りです多分・・・」
 
社長:「素人だからいいんだよ。プログラミングをしたことのない小学生と全く同じ立場というのはとても貴重だよ?同じ立場で1からプログラミングをやってみる。一見遠回りかもしれないけど、“純粋な分からない“がたくさん出てくる。どの段階で学ぶといいのかも、初心者目線で理解できるんだよ。これを僕は遠回りとは思わないな。」

 私 :「そうですか?」
社長:「それはもちろん、プログラムってこうやって学べばいいよ。と段階を示すこともできなくないけど、僕は10代からずっとプログラムを触ってきているんだ。『プログラムが分からない』が僕には分からない。プログラムに必要な考えやルールも当たり前になっていて、そこに疑問を持たないから、初心者のつまずきに気がつけない。」
 
私 :「プログラムが分からないが分からないなんて言ってみたいですわ〜〜〜嫌味〜〜〜」

 社長:「そんな嫌な言い方してないでしょ!例えば、小さい時に自転車を乗れるようになった人からしたら、大人になった今、『どうやって漕いでるんですか?』って言われても説明難しいでしょ?

 そんな感じよ。だから、全く自転車乗ったことない人が一緒に“分からない”を共有しながらサポートしてくれると、それこそ初心者に寄り添った段階を見つけることができると思うんだよね」
 
私 :「なるほど・・・私めっちゃ貴重な人材ですね!!!プログラムやります!」

そして、ボードゲーム作りのためにプログラムを1から学ぶことになった私であった。
 
第17話につづく・・・
 
【前回のお話】
ドタバタ奮闘記第15話はこちら▼


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