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美術展まとめ_2020 ①

*2020年12月17日にTumblrで掲載した記事の再掲載です。

2020年に行った展覧会の中で、個人的に極めてグッときた展覧会に関するまとめシリーズです。この記事では、下記3つの展覧会について駆け足で記録してあります。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 /国立西洋美術館
ピーター・ドイグ展 /国立近代美術館
KING&QUEEN展 /上野の森美術館

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ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 /国立西洋美術館

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【全体】
有名な画家の有名な作品がたくさん並んでいて心が震えた。この展示に行けば西洋美術史の大きな流れが分かる、って聞いたけれど、本当にそう思う。教科書。グランドツアー。よくこんなに借りれたね、って気持ち。主催者の方々ありがとう。今年行った展覧会の中で一番好き。本当に良かった。初めて2回も行った。

【一番の推し】
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 《幼い洗礼者聖ヨハネと子羊》
魅力的な作品が多くて悩ましいけど、これが一番かな。ヨハネの表情と子羊のふわふわが愛らしい。主役と背景の明暗差がドラマチックで好き。

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【おまけ】
この特別展に併せて、初めて西洋美術館の常設展に行ったけど、作品も並びも豪華で(こんな豪華なのに500円で観させてもらえるんですか?!っていう気持ち)、どうして今まで行かなかったんだろう。無知は罪。2022年春頃まで休館でつらい。

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ピーター・ドイグ展 /国立近代美術館

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【全体】
作品を時系列で鑑賞できて、ドイグさんの見てきたものや感じたことの一片を垣間見れるような構成でよかった。ドイグさんの作品を世界各地から借りてきたらしい、すごい。主催者の方々ありがとう。

【一番の推し】
《エコー湖》
自分の内面を覗き込むような、多分経験したことがある悶々とした気持ちを代わりに表現してもらったみたいで好きなのかも。リアルとリアルじゃない面の境目が曖昧でいい。

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【おまけ】
恥ずかしながら、ピーター・ドイグ氏について存じ上げず、かつ現代の画家ってことでなんとなく苦手意識があったけれど、そんな意識を見事に壊してくれた。無知は罪。作家がご存命のうちにリアルタイムで作品を鑑賞できて嬉しい。古典作品だと当たり前だけど皆あの世だからね。

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KING&QUEEN展 /上野の森美術館

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【全体】
英国王室の歴史の流れといざこざを絵画と共に追えて、純粋に企画として面白かった。音声ガイドで解説された人物が次の瞬間には処刑されていたりしてエグい。家系図がややこしい。

【一番の推し】
ゴドフリー・ネラー 《アン女王》
縦線が多いからかできる女性の威風堂々さが表されてていいなって思った。たくさん苦労してきて暴飲暴食してしまう話に親近感が湧いた。

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【おまけ】
NETFLIXの「ザ・クラウン」(これも映像美が素晴らしい)を観ていたから、現代王室パートは胸熱だった。

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西洋美術に興味を持ち始めた年に、こんなに豪華な展覧会が見ることができて幸せ!本で読んだり図として載っていた作品を目近で見ることできて贅沢の極みです。始終、心がキュンキュンしました。

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