LTspice シンボル作成方法(パラメータ付きサブサーキット)

自分用の忘備録としてLTspiceにおけるパラメータ付きのサブサーキットのシンボル作成方法について記録を残します。
(Web上で情報なさそうでしたので。。。)

パラメータ付きのサブサーキットモデルとは??

下のような.subcktの分にparams:のキーワードのあるサブサーキットモデルです。
params: 以下にサブサーキット内に適用されるパラメータを宣言することができ、このパラメータは回路図上で変更することが可能です。

*Example
.subckt delay n1 n2 params: td=10n
    R1 n1 n2 {td/100p}
    C1 n2 0 100p
.ends

LTspiceにおけるシンボルの作成方法

①シンボルをお絵かきする

 シンボルの外形やピン配置についてはWeb上でたくさん記事がある
 と思いますので、適当なものを参照してください。

画像1

②サブサーキットのピンの順番とシンボルのピンの順番が同じになっていること確認

サブサーキットのピンの順番は↑の例でいくと、
  1番目:n1
  2番目:n2
になります。

シンボルのピンの順番の確認については
 View > Pin Tableから確認することができます。

今回作成したシンボルについてはサブサーキットとシンボルのピンの順番は一致していますので問題なしとします。

画像2

③Attributesを編集する

AttributesはEdit > Attributes > Edit Attributesから編集が可能です。
Attributesの設定例は下記になります

 

画像3

Prefix ・・・サブサーキットモデルの場合はXを設定
      (ネットリストの行の先頭にくる文字の指定になります)
SpiceModel・・・サブサーキットの名前+"params:"を入力←ここ大事
SpiceLine・・・params:で定義されたパラメータを設定

上記の設定で無事にパラメータ持ちのサブサーキットモデルを使用することができました。
あまり使うシチュエーションがないかとは思いますが、お役に立つことがあれば幸いです。


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