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PCR検査&ワクチン証明が不要な国:エルサルバドルの新型コロナ感染の状況

大人数でのパーティやマスク無しでの生活に最早違和感さえ覚えるようになってしまった今日この頃。
一方で、エルサルバドル政府は2021年11月17日に世界で初めて入国者のPCR検査及びワクチン接種証明の入国規制を完全に撤廃しました。12月のホリデーシーズンは、米国に出稼ぎに出ているエルサルバドルの方々が家族のもとへ戻ってくる季節。このタイミングに合わせての規制撤廃は、国民に対する人気取りとも思えますが、こうした完全オープンの国は2022年2月8日時点でエルサルバドル含め4か国あるようです。(エルサルバドル、メキシコ、ドミニカ共和国、コスタリカ)

その結果、エルサルバドルの感染者数は1,2月に入って急激に増加しています。政府により公表されている数値によると、人口約650万人に対し、累計感染者数は約14万人、1日の感染者数は毎日の公表はありませんが恐らく約千人あたり。

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ただ、政府より提供される無料のPCR検査は数が限られており、病院で個人的に検査を行おうとすると抗原検査は30米ドルPCR検査は100米ドル程。エルサルバドルでは一人あたり所得平均が4,000米ドル弱(年間)なので、検査を受けることができる人間は限定的であることを踏まえると、実際の感染状況は恐らく公表されている数値を大きく上回るだろうなあという感じです。基礎疾患を持った方やその家族の方々は日々怯えながら暮らさざるをえないという状況のように思います。

最近は身近な人もどんどん感染しており、ついに自分の家族も感染してしまいました。その際、保健省職員風の方がわざわざ家の玄関先まで届けてくれたのがこのキット。

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Amazonの配達サービスもきていないこの国、渡してくれたのがいったい誰だったのかは謎のままですが、2020年7月より感染者に対し配布しているそうです。

オミクロン株は重症化することは少ないといわれていますが、いざかかると体力的にきつい上ちょっと買い物したりといった行動にも制限がかかるので、精神的にもダメージが大きいですね‥。

引き続き気を付けて過ごしていきたいと思います...


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