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#2 果てしなく続く戦(いくさ)



続・伐採作業

#1では 、細い竹を伐採していった話をした。
最初に伐採した竹の種類は篠竹(しのだけ)という種類だそうだ。
1~2センチの細い竹であった。

しかし、進んだ先にあった竹は七夕などに使うような直径4センチ以上で高さも4~5mはあるような竹の群生。
よく見てみるとばあちゃんちの敷地内にはいろんな種類の竹があるようだった。
今まで意識はしていなかったが、大きな孟宗竹と細い竹くらいの認識だったため、その後この竹類に悩まされることになろうとは、その時は夢にも思っていなかった。

最初の篠竹とは違い、竹質が比較的柔らかくて楽に切れるものから、ものすごく硬くて切るのに息があがるほどの竹など、色々であった。
しかも、古い竹が枯れて折れていたり、1m先に行くのもシンドイ位密集していたりと、かつての肥沃だった土地はすっかり竹に栄養を奪われ地面が固くなっていた。

長い竹なので切った竹が倒れる方向に別の竹があって絡まったり、違う木に倒れたり、引っ張り出すにもひと苦労。

切った竹が大量に出てくるので、処理をするのにもとても苦労した。
しかし、田舎ゆえいまだに五右衛門風呂を炊く家もあり、そううるさくない地域のようで、敷地の奥に父が掘った焼き場を利用して燃やしていた。
火事になると困るので、乾燥した空気の続く冬や風の強い日には焼きづらく、夕方から雨が降るという日などがベストだったので処分するにも気を使った。

草 草 草

1か月に1回しか作業に行けなかったので、竹を切るのも大事だけれど、草にも向き合う必要があった。
田舎の土地ではあるが、隣家があるため、あまりにもボーボーした土地にするわけにもいかない。
いつも人がいない場所であるがゆえに、イノシシやサルも出るようになっていたようだ。鳥獣の格好の遊び場になっては、ご近所さんに申し訳がたたない、そう思って草刈りをするようにもした。

当初、彼が刈払い機でやってくれていたが、面積からして追い付かず私も刈払い機を購入し、2人で作業をするようになった。
一度に全部の場所ができるわけもなく、今回はこのエリア、次回はあっちとやってはいくが、次にきたら前回した場所がもう伸びている。

初夏~10月末、下手したら南国であるばあちゃんちは、11月頃まで草が元気だ。
元、家があった場所は、犬走りや排水を敷地内に浸潤させるための排水溝をはつった後のコンクリートみたいなもの、束石などが伸びきった草の中に隠れている場所があり、そこは竹も混じっていたため、4年は手を付けるのがはばかられる場所になっていた。

元、畑だった場所もイノシシが掘り返したりして、少しくぼんだり盛り上がった場所があったり平坦ではないため中々手ごわい場所であった。

ネット検索していた折に見つけたのだが、根元ギリギリに刈ってしまうと成長点を刺激するらしく地上10㎝位の高刈りをするといいとあってやってみた事がある。
結果は、よくわからん。。。どっちにしろ伸びるのには変わりなく、2か月触らないと元のモクアミになるのだ。見ただけでドッと疲れが出る。
夏は、草との戦(いくさ)である。

伐採が進んだ後の風景です!



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