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【大学受験】志望理由書を書こう! 作成編③ー必要書類の確認 その3

 皆さん、こんにちは。えむ@非常勤講師&大学受験アドバイザーです。

 なんと早いもので一月も今日で終わりですね。

 さて前回は、東京大学教養学部の募集要項を具体例として、どのような点に注意すべきかをみました。今回は、共通テストを利用しない私立大学を挙げ、その募集要項を確認していこうと思います。


■具体例:上智大学

 毎年非常に人気の高い上智大学。私が担当した生徒さんの多くもこの大学を受験し、合格を勝ち取っています。さて今年度(令和6年度入試)の募集要項は、令和5年7月3日に公表されました。

 上記のホームページでは、先に一般入試についての情報が掲載されていますが、どんどんスクロールしていきますと、様々な特別選抜入試に関する情報が登場します。

 ここでは、一番最初に出てくる「推薦入学試験(公募制)」を取り上げ、注意すべき点を挙げていきます。

 上記のリンク先には、まず出願に関する情報、次いで試験に関する情報が掲載され、その後、合格発表、入学手続きに関する情報が続きます。

 公募制で試験を実施するすべての学部学科がまとめてありますので、かなりの分量となります。よって、読み落としのないように注意する必要がありますね。

■上智大 国際教養学部の公募制の注意点

 まず出願に関する部分では、「被出願者資格」が最も重要です。

 例えば国際教養学部を見ると、募集人員は37名、必履修科目は特にありませんが、「学習成績の状況の指定」(これが評定平均です)は4.0以上。さらに、外国語検定試験の基準として、TOEFL iBTが83以上、IELTSが6.5以上、TEAPが340(各75)以上、TEAP CBTが615以上。

 ここで注意したいのは、これらの外国語検定試験にはその結果に有効期間があるということです。いつ受験・合格したものが出願の際に評価基準となるのかについても明記されていますので、そこもしっかり見ていく必要があります。

 続けて大事なのは「出願書類」。上智大の公募制は各学部学科一律で以下のように規定されています。

 ①上智大学志願票
 ②高等学校調査書
 ③高等学校長の推薦状
 ④自己推薦書 ※国際教養学部は英語で記述
 ⑤外国語検定試験の試験結果を証明する書類
 ⑥学科の指定する「レポート等特定課題」
 ⑦出願書類チェックリスト

 ここで重要なのは、④「自己推薦書」と⑥「学科の指定するレポート等特定課題」です。

 「志望理由書」ではなく「自己推薦書」(この2つは微妙に異なります。この点についてはおいおい記事にしていきます)、そして、与えられた題に対するレポートが必要なんですね(ちなみに、国際教養学部は唯一このレポート課題がありません)。

 そして最後に「学科ごとの個別テスト内容」。上智大の公募制入試は、書類審査で落とされる(一次試験がある)ということはなく、提出した各種の書類と、各学科が課す個別テストと面接で総合的に判断されます。各学科が何を課すのかをしっかり確認して、対策を練る必要がありますね(ちなみに、国際教養学部の個別テストは英語によるエッセイの作成、面接も英語で実施されます)。

 次年度以降、総合型選抜・学校推薦型選抜入試をお考えの方は、まだまだ令和7年度入試に関する情報は出てきませんが、志望する大学・学部の今年度の募集要項をチェックしておくと良いかもしれません。

 

 

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