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【大学受験】志望理由書を書こう! 作成編②ー必要書類の確認 その2

 皆さん、こんにちは。えむ@非常勤講師&大学受験アドバイザーです。

 今回は前回に引き続き、総合型選抜・学校推薦型選抜入試に必要な志望理由書を書くための手順についてまとめていきます。

 前回は大学のホームページ上で発表される情報に注意しよう!ということを述べました。さて、では待ちに待った情報が解禁になったら、まずどこに注目すべきなのか?それについてまとめて行きます。


■募集要項を確認しよう!

 各大学の募集要項が更新されたら、それこそ穴が開くくらいじっくりと確認しましょう!ポイントは以下の点になります。

 ①特別選抜(総合型選抜・学校推薦型選抜等)入試の有無と種類
 ②各試験の実施日程(出願時期、試験日、合格発表日)
 ③併願についての諸注意
 ④募集人員
 ⑤アドミッション・ポリシー
 ⑥推薦要件(評定平均、資格等)
 ⑦提出書類
 ⑧共通テスト利用の場合はその利用教科・科目

■具体例:東京大学 教養学部の募集要項

 国公立大の最高峰、東京大学でも一般入試の他に特別選抜入試を実施しています。東大の場合は、共通テスト利用タイプの学校推薦型選抜入試です。

 令和6年度の募集に関しての発表は、オンライン説明会は5月中旬から実施されていますが、具体的な募集要項は令和5年7月14日に発表されました。


 ここで注意したいのは、先の⑦に該当する「学部が求める書類・資料」 です。つまり、出願に際して提出する書類などです。…さすが東大、非常に高い能力と成果を生徒さんに求めています。たとえばこんな感じです。

 ※在学中に執筆した課題論文等(コースによっては英語能力を示すことが望ましい、とのこと)

 ※科学オリンピックなど志望分野に関わる各種コンテストの成績(当該コンテストの概要を説明する資料及び成績を証明する資料を添付する。グループの場合は本人貢献部分についての説明を付け加える)

 ※外国語に関する語学力の説明書(TOEFL、英検、IELTS、TestDaf(ドイツ語検定)、DALF(フランス語資格)、HSK(中国語能力検定))

 ※国際通用性のある入学資格試験の成績を証明する資料(国際バカロレア、SAT等)

 ※その他、特筆すべき活動の成果(国際活動、地域社会貢献活動など、特にアピールしたいものがある場合、その概要と成果を説明する資料を添付する)

 東大の場合は、この「課題論文」というのがかなりカギになります。課題論文とはいえ、自らが研究者目線で主体的に問題に取り組み、なんらかの問題を解決すべく多様な角度から考察を積み上げ、大学での研究に繋がるような結論を導き出さなくてはなりません。やはり高度な思考力・分析力が必要となり、入念な準備が必要となります。

 東大教養学部についてはこのくらいにして、次回は私立大学を一つ取り上げ、募集要項についてさらに掘り下げたいと思います。 

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