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【大人の読書感想文】亡霊は夜歩く

 大人になってから読み返すと色々と気付きがありますね。今回は夢水清志郎シリーズ第2巻です。ざっくり過ぎるストーリーとしては虹北学園の学園祭でいろいろと事件が起きるって感じですね。
 感想としては、学園祭のわくわく感がたまりません!自分もタイムスリップした気持ちになれます。そしてはやみねかおるさんって本の中にいろいろと小ネタを仕込んでるんですけど、学級委員の春木くんと村田さんもきっとそういうことですよね。小学生のときは気付きませんでしたが、今になって読み返すとにやりとしちゃいます。
 さてさてこの巻からは虹北学園のメンバーが出てきます。同級生のレーチに文芸部の渡辺先輩にカマキリ先輩、前川先生に真木先生とメンバーが増えてくる訳ですが、みんな素敵なんですよね。
 部誌の存続をかけてそれわたを発行する渡辺先輩!「お金がいっぱいある人のつかうせりふなの!」はある種、名言中の名言です!
 そしてぼくら大人も忘れがちなことを教えてくれた真木先生!「すべての大人には、きみたちのような子どもの時代があった」この言葉を子どもに伝えることのできる真木先生は間違いなく最高の先生です!

 特にぐっとくるシーンは亜衣ちゃんに初のファンができる場面です。亜衣ちゃんの喜び様がかわいくてたまりません!!「わたしの書いた物語を読んでくれてる人がいる。そしておもしろいと思ってくれた人が、すくなくともひとりはいるんだ!」このシーンはそこで終わらないんです。レーチくん、五十円玉のネックレス、かっこいいぞ!!

 ラストの教授の謎解きもかっこいいんです。そしてこのせりふですよ!「個人的な意見ですが、美人が死ぬともったいないです。」はい、ぼくも全くの同意見です!!

 そして最後の真衣ちゃんの質問の答えはどっちなんだろう?めっちゃ気になりますね!レーチくんの最後のセリフもただひたすらに青春です!!!

 あとがきを読んで思ったんですが、はやみねさん、30歳のときにこれ書いたのか!あの頃は30歳なんてすごく遠くでしたから、このすごさは分からなかった。自分が30歳超えてこのすごさに気付きました。自分も誰かにおもしろいと思ってもらえる文章を書けるようになりたいと思いました。

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