見出し画像

Chapellerie・Modiste・Chapelier・Chapelière

今回はフランス語バージョンを。

フランス語で帽子のことは『 Chapeau 』と言いますが、

帽子屋さん、帽子の工場、小さなアトリエなども含めて帽子業界のことを一般的に『Chapellerie シャペルリ』と呼ぶようです。

英語の『Millinery』がフランス語では『Chapellerie』

英語の『Milliner』 がフランス語では 『Modiste モディスト』

そのほか帽子職人を指す呼び名としてはソムリエやパティシエのように、
『男性の職人さんにはChapelier シャプリエ・女性の職人さんにはChapelière シャプリエール』という呼び名もあります。

私の印象では『Modiste』の方が一般的な気がします。古風な言い回しで、婦人帽子職人限定になってしまうかもしれませんが。

私の師匠はフランス帰りな方だったので、『Je suis Modiste.私はモディスト』とよくおっしゃってました。


CHAPELLERIEの由来は謎なのですが、Chapeau の語源のになっているのは多分

Chapelet チャプレット

新鮮な花の冠のことで、中世ヨーロッパ時代には男女問わずかぶっていたそうです。金や琺瑯細工のChapeletもあったよう。

また中世初期は男性のかぶりものにChaperonシャプロンというPhrygian-shaped hoodフリジア型のフードや、Cowlカウルと呼ばれていたマントについたフード、顎紐付きのCoifコイフが人気だったそうなので、これらが語源になっているのかも。

フランスの代表的なModisteには、

CHANELの帽子も手掛けてる、Maison MICHEL 


亡くなってしまっている方々なのですが、

Mme Paulette マダムポーレット 

5年ほど前に回顧録が再出版されました。

『Hats by Madame Paulette: Paris Milliner Extraordinaire 』(英語版)


Jean Barthet ジャンバルテ氏 

https://fr.wikipedia.org/wiki/Jean_Barthet

グレースケリーや ソフィア・ローレン、ジャクリーン・ケネディなどの帽子を手掛けた方です。

*ちなみに我が師匠、小林時代(トキヨ)は、1966~1968年の2年間、Mme Paulette、Jean Barthetなどのアトリエで修行していたので、当時の思い出話をよく聞かせてくれました。

フランスの帽子事情はこちらのサイトを参考に(帽子業界組合みたいな団体です)

パティシエやソムリエのように、帽子デザイナー・帽子を作る人=ミリナリー、ハッター、もしくはモディストという呼称が広まると嬉しいです。

読んでくださりありがとうございます。 いただいたサポートは帽子のことを色々調べる糧に大切に使わせていただきます♪ あなたの愛に感謝いたします!!