僕が守るから
〇〇:おはよ
友人:おはよ
僕は〇〇
中学生の頃、僕はいじめられていた
だから僕は県外の高校を受験し、見事受かった
僕は高校デビューして、いわゆる陽キャのグループに入ることが出来た
〇〇:一ノ瀬さんて、いつも1人でどっかに行ってるよね
友人:あ〜あのメガネかけてる人?
〇〇:そう
友人:なに?気になってるの?笑
〇〇:いや、いつもどこ行ってんのかな〜って思って
友人:まあ昼休憩だし、お気に入りの場所で弁当食べてんじゃない?
〇〇:あ〜なるほどね
そんな会話をした放課後…
僕は図書室に向かった
僕は本を読むのが好きで、放課後にゆっくりと読むの時間が幸せ
すると、端っこの方に一ノ瀬さんがいた
僕はなぜか一ノ瀬さんが気になって、声をかけた
〇〇:一ノ瀬さん
美空:ひぃ!ごめんなさい!
一ノ瀬さんは走って逃げてしまった
〇〇:(え?僕ってそんな怖い?)
僕は少しだけ自分に自信をなくしながら、本を読んで帰宅した
次の日…
僕はまた、図書室に行って一ノ瀬さんを探した
すると、また同じところで本を読んでいる一ノ瀬さんを見つけた
美空:…
〇〇:ねぇ、一ノ瀬さん
美空:ごめんなさい!
走って逃げようとした一ノ瀬さんを止めた
〇〇:待ってよ!
美空:私に何の用ですか?…
〇〇:僕は一ノ瀬さんが本を読んでるのを見て気になって声をかけただけだよ
美空:あ…そうなんだ…
〇〇:僕も本読むの好きなんだ
美空:私も本読むのが好きで、放課後になったらここで読んでる
〇〇:僕も!みんな帰った後の図書室って静かだからいいよね
美空:…よかった…悪い人じゃなくて…ボソッ
〇〇:ん?なんか言った?
美空:ううん!何でもないよ!
僕は本が好きな人と仲良くなれて、すごくうれしかった
あれから少し経ったある日…
僕は陽キャグループの女子に呼び出された
〇〇:何ですか?
女子:最近さ、あのメガネの女と仲良くない?
〇〇:一ノ瀬さんのこと?
女子:あいつさ、あんま関わんない方がいいよ
〇〇:どうして?
女子:あいつ、めっちゃ性格悪いからさ
〇〇:なんでだよ、普通に良い人じゃん
女子:本人の前だとあんな感じだけど、影ではめっちゃ悪口言ってるから
〇〇:ふーん
女子:とにかく、関わんない方がいいよ
僕は適当に返事をしてその場を後にした
その日の放課後…
僕はいつも通り図書室に行って、一ノ瀬さんと本を読んでいた
〇〇:一ノ瀬さんってさ…
美空:ん?
〇〇:目立ってる女の子から嫌われてるの?
美空:まあ…仲良くはないかな…
〇〇:もしかしてさ…
〇〇:一ノ瀬さんって…
〇〇:目立ってる女の子から良くないことされてる?
美空:…
〇〇:言いたくないならいいけどさ…
〇〇:僕も中学生のころ、そういうことされてたからさ…
〇〇:もし、そういうことをされてるなら
〇〇:何か力になりたいからさ…
〇〇:僕でよければ話してみない?
美空:…
一ノ瀬さんの目に涙が見えた
美空:実は…
一ノ瀬さんは僕に涙を流しながら話してくれた
あの女子が一ノ瀬さんにやっていたことはとんでもないことだった
例えば、トイレに行ったときに、上から水の入ったバケツをかけられたり…
他にもいろいろあるが、この話はこれくらいで
僕は一ノ瀬さんが泣いている間、背中をさすってあげた
〇〇:話してくれてありがとう…
〇〇:辛かったね…よく耐えてたよ…
美空:っ…
〇〇:僕が一ノ瀬さんを守るからもう安心していいよ
美空:〇〇くん…
〇〇:絶対に一ノ瀬さんを助けるから…
美空:うん…
僕は一ノ瀬さんのスマホから、LINEのやり取りや動画などを集めて先生に提出した
一ノ瀬さんをいじめてた女子たちは、全員停学処分になり、一ノ瀬さんがいじめられることはなくなった
一ノ瀬さんが証拠を取ってくれてたおかげで、簡単に先生に提出することができた
この件のおかげ?で僕と一ノ瀬さんの距離がぐっと縮まり
僕たちは付き合うことになった
僕たちが付き合うきっかけをくれた女子には、ちょっとだけ感謝をしている
だって
僕は世界一可愛い彼女を手に入れることができたのだから
fin…
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〇〇:そういえばさ…
美空:ん?どうしたの?
〇〇:僕が最初に声をかけたとき、何で逃げたの?
美空:それは…〇〇くんは最初から目立ってたから、あの人たちの仲間なのかなって思っちゃって…
〇〇:あ~なるほどね笑
美空:今では、命の恩人だと思ってるよ?笑
〇〇:そんな大げさな笑
美空:あの時、〇〇くんが声かけてくれなかったら多分近いうちに自殺してたと思うから…
〇〇:こんなにかわいい彼女があんな理由で死なれちゃ困るよ笑
美空:…ありがとっ…///…ギュッ
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