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「人」の心をつかむ方法〜相手がもっとも輝くポジションとは?~

おはようございます!
本日は、

「人」の心をつかむ方法〜相手がもっとも輝くポジションとは?~

といったテーマでお話ししようと思います。

こちらの続編になります。
私は現在、不動産ベンチャー企業で空き家・相続に特化した不動産仲介のお仕事の傍ら、新規プロジェクトとして「一棟貸別荘」簡易宿泊業に挑戦しています。
組織の核となるビジネスは不動産売買仲介業。
およそ100名ほどの組織になりますが、分業制を取り入れており、個の能力に適した部署に配置されているのが特徴的です。
ですから部署が違えばなおさら自分に持っていない素晴らしい感性や技術を持った方がウヨウヨしているというパラダイス!
そんなこんなで、本日たまたま他部署のスタッフとの会話の中で「すばらしいな…」と感じた出来事をお話していきたいと思います。

〇「人」はマネができない資産である

前回もお話しまいたが大前提として、「人」つまり従業員は会社(組織)にとって最大の資産である。と私は確信しています。
さまざまな理由が存在していますが、
私が考える最大の根拠は「マネするのが一番困難だから」です。

ビジネスの教科書ともいえる書籍「ブルーオーシャン戦略」にもありますが、どんなに素晴らしい商品を開発しても、どんなに優れたビジネスモデルを構築しても、簡単にコピーされてはあっという間に、レッドオーシャン。つまり競争が激しい市場へ飲み込まれてしまいます。それはおのずと価格競争に陥る地獄への入り口。ですから「マネができない」とはビジネスにとっては最も重要な「核」といえるポイントなのです。

・逸材あらわる。

私は現在、不動産ベンチャー企業で仲介業の業務としては売買契約書の作成や重要事項説明の読み合わせ等、宅建士として主に法律周りの仕事をしています。その他にも、総務、営業部、人事…さまざまな部署が設けられ分業で業務を行っています。そんな中、営業を中心とする部署で当初アルバイトさんとして入社された21歳の男性Aさん。ほどなくして頭角を現し始めた。と…フリーアドレスの事務所で私の斜め前に座っていた彼の上司Bさんが語りだしました。このお話がなんとも勉強になったので皆さんにもご紹介したいと思います。

個人情報も観点から詳細は伏せますが、21歳のAさんはその若さですでに経営のご経験がありました。学習塾の講師兼経営をされていたとのこと。私自身、Aさんとは数回しかお会いしたことがありません。というのも弊社は支店が複数あったり、在宅ワーク、シェアオフィスなど多様な働き方を推進しているイケイケのベンチャー企業。笑 そのためなかなか会えないスタッフも多い( ゚Д゚)さみしい… そのため数回しかあったことないAさんですが、なんというか…初対面からただならぬオーラは感じていました。若いのに、スーパーサイヤ人的な。
上司Bさんの話を聞くと、入社説明でAさんに仕事の概要を話すと、すぐさま理解完了。頭で理解した後はとにかく実践ゴリゴリ。成功と失敗を繰り返しつど軌道修正。新人にもかかわらず忖度は皆無。「もっとこうした方がよくないですか?」と提案したり、時には「全体的なシステムとしてなぜもっとこうしないのですか?」と疑問や改善を積極的に求めてきたそうです。まさに言われたことを受動的にやる人間ではなく、能動的に動ける人。若いうちから起業していたのも納得の仕事ぶりだったそうです。

・相手がもっとも輝くポジションとは?

そんなAさんの様子をいち早く察知したのが弊社の代表。嗅覚がハンパない。すぐさま「彼を正社員にスカウトしてください」とBさんへ指示があったそうです。人材が最高の資産である。弊社の代表ももちろん共通認識です。
上司BさんはすぐにAさんに社員雇用の話をもちかけますが答えはNO。アルバイトとして入社2カ月程度だったそうです。その理由は詳しくわかりませんが…前回の記事でもお話しました。企業側も若い優秀な人材に選んでもらうのは容易ではありません…。しかしここであきらめないのも弊社の優秀なスタッフ。
「どうやったら彼がYesといってくれるのか?」を上司Bさんはじめ部署で作戦を相当ねりねりしたそうです。
そこで目を付けたのが彼の経歴である「塾の講師」です。彼は子供たちに学問を教えることで彼らが成長していく姿を見ることにとてもやりがいを感じていたそうです。
そう…。な・ら・ば……!!!
新人であっても、実績十分の彼を教育係に任命してしまおう!
結果がだせない既存スタッフやさらに新しく入る新人の教育を依頼。こういった固定概念にとらわれない行動ができるのもベンチャーである弊社の強み。ここで働く醍醐味だと私は思っています。
そんなこんなで大役を任されたAさんは驚きながらも奮闘。Aさんに教えてもらったスタッフはの成果は軒並み右肩あがり。その姿にAさんは目をキラキラさせていたのだとか。
つまり口説きたい人材がいるのならば、まず相手を理解し、そして相手がほしがっているものを突き止め、相手がもっとも活躍できるポジションを用意する。
人事も営業の概念が重要ということです。

・自分から「やりたい」と言わせる重要性

上司Bさん曰く、この時点でおそらく弊社から再度正社員への依頼をしたら確実にAさんは承諾するだろうと確信があったそうです。
だが…。し・か・し……!!!
Aさん本人が自分で「やりたい」を言うまでこちらからはあえて声をかけなかったそうです。え?なんで?そんなもったいつけなくても…と思うかもしれません。しかしこれはとても重要なポイント。
それは『意識づけ』です。
相手にお願いされるより、自分の意志で決めたことはやり遂げようと思うものです。困難に陥ったときにお願いごとをしぶしぶ受けたのなら「しかたない、あきらめよう」と思ってしまうことも、自分の意思がそこにあれば「自分で決めたことなら最後までやろう」と踏ん張る原動力になる。
そして作戦は大成功。間もなく、そのポジションに大きなやりがいを感じたAさんは自ら「正社員として働かせてください」と申し出たそうです。
この話を聞いた時に、そこまで考えてもらっているAさんに対して淡い羨ましさも感じました。ひとりの人材、「人」にここまで注力する組織。「人」は最高の資産と考える弊社に改めて胸をグッと熱くされられました。

〇まとめ

こうやって日常の何気ない会話から、「これはぜひ、noteで皆さんにお伝えしたい!」と思えるようになったのは感性のアンテナの感度が上がってきた証拠だなぁと感じる今日この頃。
『具体↔抽象』の繰り返しは感性と伝える能力を育んでくれていると感じています。(自己満です。)

noteのご感想、ご意見、「こんなこと取り上げてほしい!」などのリクエストじゃんじゃんお待ちしております。執筆の励み、そして新たな気づきにつながりますので、ぜひコメント欄よりお待ちしております!!

本日もご一読いただきありがとうございました。


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